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港区立郷土歴史館 (港区白金台) [郷土博物館]

 日曜日、天気悪いし寒い。IKEAが中古家具を引き取ってリサイクルするとHPに載せているのでクソ重い組み立て家具を車に積み込んで港北店まで持っていったら使用感の無い新品同様以外引き取りませんとか言われてガックリ。そういう一番大事な事こそHPに載せておいてくれないかな?再度クソ重い家具を車に積んで帰宅、IKEA周辺は荒地なので家具を捨ててもバレないんじゃ?と思わないでもない。

 無駄に疲れてしまいました。先日慶應義塾大学に行く用事があった際に港区立三田図書館の前を通りかかったら以前は最上階にあった郷土博物館が移転した旨の貼紙があったのを思い出した。図書館の上にあった時は本当に平日日中しか公開しておらず全く行く機会が無かったです、一度1月4日に行ったら閉まっていたし。扉の窓から暗闇に浮かぶコククジラの骨格標本を恨めしく見た記憶が蘇りました。

 それが今では土日営業でしかも土曜日は20時まで公開していると言うのでリベンジに行ってくるか。原付で明治学院大前から八芳園を抜け目黒通り正面の筈、なのですが辿り着けない。路地みたいな狭い道をウロウロして旧公衆衛生院の建物は見えるが正面に行く事が出来ないとは呪いか?三光坂を下り白金台から白金に出てプラチナ通りへ、久々行ったらビルだらけになっていてビビリました。目黒通りで東大医科研前まで行っても入口が見つからないでやんの。

 医科研内から入り口あるか?と思いきや無かった、日曜日でほぼ無人な上バイクの出入りは自由でしたので原付は乗り捨てて目黒通りまで歩くと案内看板あり。南北線の2番出口から出ると目の前なのですが車やバイクだととてもわかり辛いです。樹脂の覆いがある通路を進めば良いのですが正面に廻り旧公衆衛生院の建物を鑑賞してから正面入り口へ。左手に受付があり歴史館の常設展示だけを見るなら300円ですけど特別展は別途かかりますですと。特別展は興味が無かったので300円払って入場。


エントランス
 中央エントランスを進むと右手に男子トイレ、元々リアルにトイレだったそうで床に小便器の設置跡が残っています。今では最新のシャワートイレが設置されていてお腹の具合が悪かったので利用させてもらいました、リアルで昔のままでも良かった気がしますが使う分には新しい方が有難いですね。便器新調とか港区は金あるなと。中央階段を3階まで上がる、エレベータありますが折角ですからホールを堪能しないとね。左手の入館ゲートに受付で貰ったバーコードを押し当てると入場できる仕組み。

 基本パネル展示のくせに撮影禁止ですよ。実は2階の売店で常設の図録が千円で販売されているからそれを買えと言う事なのです。最初は自然科学系で東京湾の生き物、小学校の課外授業に寄せているのは新しい施設ほどその傾向アリですね。展示が数か国語なのは港区らしい。戦後の開発と高度成長期に汚染された湾内が現在回復しつつあるとか何とか。その隣の貝塚展示は伊皿子貝塚の幅15メートルもある地層の剥ぎ取り標本で、そう言えば坂上からバス通りを三田方向に進むと竪穴住居のある公園があったな。面白いのは江戸時代に貝類の加工所があった雑魚場跡でも捨てた貝殻が堆積して貝塚になっているとか、田町駅前の本芝公園行かねば。

 海洋資源と言えば海苔の養殖の展示もあり。「海苔のふるさと館」を作った大田区筆頭に品川区・江東区・江戸川区・浦安市の博物館でも海苔養殖の展示は見ましたが港区もそりゃやっているよね。その先は歴史展示なのですが江戸時代から。昔中央区郷土資料館に行った時も江戸時代以降の展示しか無くて、佃島以外ほぼ全域埋立地だからそうなるか。と思いましたが港区の古代はどうだろう?東京ならば府中や国分寺で23区内ならば荏原辺りの方が栄えていたか。

 発掘調査で出土した藩邸の生活用品などが展示されています、獣の骨が出たので肉食していたらしいと言うのが面白かった。展示内容云々もそうですが大体港区内で再開発されて高層ビルが建ったような場所なので調査経緯を考えるとまた面白い。再開発で発掘されたと言えば高輪ゲートウェイ駅近辺で見つかった鉄道遺構が早速展示に追加されていました。幕末になると工法や土の採取地などお台場をどうやって作ったか?とか勝海舟の記述など日本の歴史のど真ん中に躍り出てそのまま近代現代。

 明治以降は区内にある教育施設やら区内の産業について、そう言えば白金の辺りは平成の初め頃まで工場町だったな、とか思い出しながら見学。市電のコーナーでは「伊皿子」の駅名標が展示してあり、本当に結構な急坂である伊皿子坂を市電が昇り降りしていたのだなと感動。鉄道は坂に弱いので実際に運行されるさまを見てみたかった、現在はバスが伊皿子坂を昇って魚籃坂を下っていますね。
講堂跡
 展示を見終えてハテ?三田図書館で窓越しに見たコククジラの骨格標本はどこだろうか?4階から階下へと建物のウイング反対側に行ってみると講堂跡やら図書室がありますね。先ほどの受付で聞くと2階奥のコミュニケーションルームですと。行ってみると三田図書館5階にあったであろう骨格標本その他の剥製やらを並べた「さわれる展示室」がありました。畳に上がって昭和初期~中期の民具が並べてある物を手に取る事が出来ます。この手の家電は大体昭和30年代の物なので課外授業の小学生の祖父母世代が子供の頃家にあったレベル、その内バブル期の家電が並ぶ日も来るのだろうか?
ミンククジラ
 黒曜石の矢じりは矢に取り付けて復元していましたが紐で縛ってあった、港区内ではアスファルト利用の痕跡は発掘されなかったのだろうか?懐かしのミンククジラ標本は触れる状態で展示してあります、そのせいか?室内にはスタッフが数名常駐、郷土博物館は館内に見学者の私独りと言う施設が普通なのでちょっと新鮮です。1階の食堂は八芳園が運営しているとかなんとか、その奥に廃校になった区内の小学校についての展示コーナーもあります。最近はタワーマンションが多数建って区内の人口も増えていると思いますがどうだろう?14時過ぎから閉館まで3時間弱滞在しましたが丁度全館堪能出来た配分でやはり特別展は見なくて良かった。
正面

港区立郷土歴史館
https://www.minato-rekishi.com/


タグ:白金高輪
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