都内の銭湯は行き尽くしているので初めて行くドキドキがあまり感じられませんが、こちらは本当に初めてなので嬉しい。3階建て相当のビル銭湯でして正面は来客用駐車場、駅から徒歩10分ですがこの界隈車社会ですかね。反対側に行ってみるとステンレス製煙突と青い扉の奥にある釜場の手前に井戸風の何かもある。板に「くりた湯」と言う看板を右手に見つつ入場、下足ロッカーは左半分はブーツ用の大型なので雪駄の私は右側のロッカーを使うよ。
フロントの女将さんに530円払う、ロッカーキーはフロント管理なので下足の鍵と交換に貸してもらう。右手の男湯へ、しかし入場したタイミングで三月場所の台風の目である新入幕の尊富士が大関琴ノ若を破った一番を放映していてそのまま見入ってしまった。その後結びの一番も大の里対高景勝だったので18時前まで何もせずに相撲を見てしまった。
脱衣場に入って右手にある扉に「サウナ」の文字、正面入口に向かって右手の部分は昔サウナ営業していたのか。フロントで借りたロッカーキーは島ではなく仕切り寄りだった。天井を見ると元は番台銭湯だったものをフロント改造した様子。トイレは外壁側引き戸を開けると濡れ縁と言っても周囲を囲まれた廊下に一旦出て個室に入る感じ、古いビル銭湯でよくあるレイアウト。トイレは今風の節水タイプの洋式便座でした、脱衣籠ありますが使う人はおらず。
浴室へ、島カラン1列でカランは5-4-4-5。立ちシャワーはありませんが島カランのシャワーは全部ハンドシャワータイプになっている。伏せて積まれているケロリン桶と腰掛を持って島カランに陣取る、カランは日の丸扇刻印のボタン式ね。全身をしっかりと拭ってから浴槽へ、水道管で仕切られた外壁側が2名分の座風呂で中央がミクロバイブラの浅湯になっており仕切り側はでんき風呂かと思いきや単なる仕切りだった。湯口があるので熱湯による火傷防止だろうか?
温まってから上がって体を洗う、シャンプー類の備え置きは無いので持参した物を使う。浴室の天井は陸屋根なので水滴が落ちてきて冷たいわ。体を洗ってから座風呂へ。仕切りには大きな梅にウグイスのモザイク画と三保の松原かな?小さいモザイク画があります。外壁側壁面は天井までいっぱいに3名の全裸の女性を描いたモザイク画、10頭身はありそうなほどデフォルメされている割に下腹部や乳房の描写が妙に細かい。
カランのハンドシャワーを浴びて上がる。カランで桶を使って水浴びをしていた常連老人が持参したみかんを食べているのにやや仰天しました。17時50分より40分間滞在して相客は10名弱、徒歩よりも車で来る常連が多いかな。脱衣場がヤニ臭いのが気になりましたがフロント奥のロビーに灰皿が置いてあったので喫煙OKらしい。帰りはまた砂押川沿いを歩いてグランドシップのエスカレータで2階に上がり連絡通路で大船駅へ、強風でガタガタになったJR線のダイヤはそのままでしたが何とか帰宅しました。
栗田湯
https://k-o-i.jp/koten/kuritayu/
脱衣場の天井は3分割されたフロント部分にシャンデリア。ロッカーは外壁側にありフロントで借りた番号の扉を開けると何故か下段の扉も連動、2段分のロッカーを独りで使う事が出来て荷物が多い人には便利そう。そう言えば木更津の宮の湯では1つでは足りずロッカー2つ使ったわ。トイレは外なので引き戸を開けて前庭に出ると池に丸々と太った大きな2匹の錦鯉がいてビックリしました。トイレは最新のシャワートイレで掃除も良かったので座りション。
浴室へ、浴室出入口の引き戸には何故か1時間半で出ろと言う貼り紙がありますがそんなに長居出来るとも思えない。島カラン1.5列でカランは外壁側から7-0-5-5-5-4と仕切り側手前に立ちシャワー2。ケロリン桶と腰掛を持って外壁側のカランに陣取る、カランは日の丸扇のボタン式。なんですが、何故か全てのカランのお湯の方はむき出しの水道管にカランが止めてある。元々の水道管は使えなくなったのかもしれない、そのむき出しの配管はカランのシャワーも同様で、逆に島カランにはシャワーがありません。
全身を流してから浴槽へ、仕切り側のサウナ室跡はスチームサウナだったのだろうか?その並びから外壁側に向かい順に座風呂と円形浴槽にくすり湯。本日赤ワイン風呂だと言うくすり湯は大人気なので円形浴槽へ、浅槽でジャグジーでもお湯が回転するでもない2点ジェットが2つあるだけですが快適。隣の窮屈な座風呂に入ると同じ白湯の浴槽でも気持ち熱いようで汗が出てきました。
上がって体を洗う、シャンプー類の備え置きは2セットあり。体を洗い終えたタイミングで浴槽がカラになるように調整して人気のくすり湯へ、白湯よりもぬるいのが良いのだろうか?壁画は奥側に男女の壁いっぱい使って遠景にアルプスを望む渓流のタイル画。立ちシャワーを浴びて上がる。17時半前から40分滞在して相客は常時5~10名位。帰りは原付のガソリンが無いので、往路で戻ると沿道にガソリンスタンドが無かったと記憶するから環七外回りを南下する。すると流れが良いので往路の様に都心を抜けるよりも環七と357号で帰宅した方が早いかもしれない。
第一日立湯
https://www.1010.or.jp/map/item/item-cnt-260
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男湯は右手なので奥へ進むと男湯出入口前のロビーにもタヌキの剥製がありどんだけタヌキ推しなんだか。脱衣場はビル銭湯ならではな天井の低さですが中央に腰掛の台もありまあまあ広い。仕切り側のロッカーに荷物を入れる、浴室入り口脇のアイリスオーヤマ製扇風機が人気で風呂上がりの常連さんは皆台に腰掛けてこれを浴びると言う。トイレは外壁側にあり古い洋式便器ですが掃除は良いです。
浴室へ、島カラン1列でカランは仕切り側から6-5-5、仕切り側の脱衣場寄りも立ちシャワー2。先ずは島カランに桶を持っていき全身をざっと流す、カランは和栗のボタン式でケロリン桶は側面に浅間湯ロゴ入り。次に外壁側のサウナへ、雲形サウナキーを使って入場するとまさかの無人。西武線沿線で駅前に大学もあるのだからサウナ混んでいるだろうなと諦めていたので拍子抜けです。
ドライサウナでして上下2段なので詰めれば6人は入るかな?テレビも有線放送もなく12分計は壊れているのですが代わりに10分の砂時計が2つ、正直ドライサウナで10分の砂時計はかなりキツいんだけど。温度は高くないので睡魔と闘いつつ10分フラフラしてから出て隣の水風呂へ、詰めれば2名サイズで水温は20度位だから入れば長居出来て良いです。2往復目の10分はキツかったが何とか2回堪能。
浴槽は仕切り側の深槽と外壁側の浅槽の2つなんですが外壁側浴槽中央にビルの柱があるので2分割されている風。外壁側の柱の外側にバイブラがあるのでブクブクやったり仕切り側の座風呂でぐったりしてから上がって体を洗う。シャンプー類の備え置きは無し、と言うかサウナバッグに入っていた手ぬぐいにフロントで買った30円の固形石鹸塗って体を洗いましたが普段はナイロンアカスリを使っているんで満足感が無い。
それでも手ぬぐいで全身に石鹸を塗り付けた感じで良いのかな?体を洗ったら再びバイブラでブクブク、壁画のタイル画は岡本太郎みたいなシュールな逸品。17時前より18時前の1時間滞在、相客は常時5~6名でして練馬区のサウナ銭湯としては超穴場。立ちシャワーを浴びて上がる、またもや先に上がった常連さんが台に腰掛けてほぼサーキュレータな扇風機を浴びている。その方は全裸で腰にバスタオル巻いたままの姿でフロントに缶ビールを買いに行っていた。
私は服を着てフロントにサウナバッグを返却して外に出るとまだ日が暮れておらずほんのり明るい。それでもきたぐち商店街のすずらん灯は電飾が仕込んであって光が流れてキレイ。帰りは西武線の踏切を超えて最初の都道で右折したら目白通りの手前の道だった。それでも環七に突き当たるのでそのまま帰りました。
浅間湯
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外壁側脱衣場寄りに入口のある無料のドライサウナは2段式で上下3名ずつ6名定員、脱衣場側壁面に12分計があり室温は100度。上段に陣取って原付で走った分体が冷えたので1回目は12分間粘る、立ちシャワーを浴びて奥の浴槽外壁側の水風呂へ。詰めれば2名サイズですが常連さんたちはけん制しあって大体1名利用、水温20度位なので入ってしまえば長居出来ます。2往復目は7分、常連さんの動きを見て出るタイミングを考えないと水風呂がストレスフリーに使えないのが難しい。
サウナと水風呂堪能後は露天へ、デッキチェア2脚と大きな露天風呂。岩風呂ですがゴツゴツしていないので石板を貼った浴槽と言う態でお気楽に入れます。私が独りで入っていたら後から3名来たのも全然余裕で入ったのですが、その後親子連れが覗いて一杯だと言うので私は出ました。そのまま島カランにケロリン桶と腰掛を置いて体を洗う、シャンプー類は浴室に入ってすぐ立ちシャワーの脇のカゴに何セットか入っているのを借りて使うよ。
体を洗ってから内湯へ、外壁側から水風呂と広い浅槽に仕切り側が2名分の座風呂で中央の浅槽へ。壁画は奥に富士山があり手前は山中の草原と言う珍しいモチーフで何処なんでしょうね?17時過ぎから1時間滞在しましたが18時近くなる方が混雑してくると言う都心の銭湯パターンで割と都会?相客は20名近くいたかな?立ちシャワーを浴びて上がる。帰りは水戸街道に出て京葉道路から昭和通り経由で第一京浜で。
竹の湯
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脱衣場狭い、昨今の改装なり新築銭湯は脱衣場が狭いところばかり。若いサウナーに大人気の施設ですが場所柄元々の年配常連客も多い、高齢者がモタモタ着替えるのを後ろで立って待つ展開に。やっとロッカーにアクセス、百円返却式で先ほど520円払った際に小銭は使い切ってしまいフロントで両替してもらう。サウナ客用ロッカーは倍の大きさで入場制限をしているだけに幾分ゆったり。トイレは脱衣場に向かう通路右手で入って左手に個室があり右手に小便器と混雑しても大丈夫。
浴室へ、島カラン0.5列でカランは仕切り側に9と島カランに8に脱衣場パウダールーム裏に2。それと直径30センチ弱の朝顔型立ちシャワーが入り口脇に2と露天出入口脇に2。桶と腰掛はカランに備え付けなのでそれを利用、カランはTOTOのスーパー銭湯タイプね。全身をざっと流して島カラン裏手の内湯へ、奥から高濃度人工炭酸泉に高温の浅槽と一番手前に3人分の寝風呂。最初は寝風呂で温まる。
寝風呂を出て通路を抜けて露天風呂へ、シルク風呂と水風呂が並び奥にサウナとサウナ客専用のととのいエリアあり。シルク風呂に入りタイミングを見計らって水風呂へ、流石にこの時期そこまで冷たくしていないのでぐったり出来る。サウナ客は全身から湯気出しながら水風呂に入るからアレなら気持ち良さそう。内風呂の高温浴槽に入りもう一度水風呂に入ってから炭酸泉へ、炭酸泉にしては温度高めでしたが寝落ちしてしまった。どうも最近は座っただけで睡魔に襲われてイカン。
上がって体を洗う、シャンプー類の備え置きはあり。スタッフがまめに巡回してカラン周りを片付けて回っているので気持ち良い、最近新しくした施設は家族労働者ではなくアルバイトを積極的に使うのが良いです。家族だと高齢化で断念するサービスとか出てくるからね。再度高温浴槽に入ると湯口から熱水が吹き出してビビった、浴槽の奥側ではなく洗い場側から出てくるのは油断したわ。炭酸泉に避難する。
17時前から1時間滞在、サウナに入らない割に長湯だったのは炭酸泉で寝たからかもしれない。水風呂も入ったし体がポカポカになりました。サウナが満席だったのもありますが相客は常時3~40名はいたのかな?服を着て外に出ても相変わらずサウナ待ちの男性客がビッシリ、それでも待ち時間は3~40分程度らしいのでそこそこ回転はしているか。施設もスタッフの動きや気配りもとても良いのですがとにかく混んでいる、数年後に再訪してもまだ混雑していそう。炭酸泉が効き過ぎたのか外に出たら汗が滴り落ちてきました、これでバイクに乗ると却って冷えるかも?と思いましたがポカポカのままで帰宅。
改栄湯
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左手の男湯へ、天井は白く塗られた折上げ格天井でロッカーは外壁側とフロント側の2面。男湯側は前庭が健在なので板張りの濡れ縁に出て外壁側がトイレ、洋式便器に改造してあります。浴室へ、島カラン1列でカランは外壁側から5-5-2-4と外壁側の脱衣場寄りに立ちシャワー2。島カランの仕切り側カランが2つしかないのは仕切り側脱衣場寄りに浴槽が追加されているから。家庭用タイプの桶と腰掛を持って島カランに陣取る、カランは和栗のボタン式ね。
全身をざっと流してから浴槽へ、仕切り寄りに追加された浴槽に先ずは入ってみるか。仕切り側に枕のある3人分の寝風呂でお湯はぬるめ。特徴は何と言っても脱衣場側壁面がガラス張りになっており、そのガラス越しに電光板に貼り付けた大きな富士山のパネルが見えると言う。風呂屋で富士山と言えば通常は壁面のペンキ絵が定番ですがこちらは壁面に何も描いていない。富士山のパネルの下には何故か信楽焼のタヌキと徳利が並べてあります。
風呂上がりに脱衣場からよく見てみたら3分割した脱衣場のロビー部分の裏手に富士山のパネルが据え付けてあるのね。しばし入るもぬるいので奥側の浴槽へ移動、仕切り側から座風呂と浅槽に外壁側が気泡風呂。中央の浅槽に入っていたらお湯がだんだんと熱くなってきて、座風呂側の穴から熱い湯がドンドン出てきて先ほど外で廃材切り刻んでいた時とブランクがありますね。本当に熱くなってきたので外壁側の泡風呂に移動したらこちらはかなりのぬるま湯でした。
上がって体を洗う、シャンプー類の備え置きは無し。相客の半数はお前地元の常連じゃないだろと言ういかにも自分と同類で何だかな。座風呂で温まってから立ちシャワーを浴びて上がる。ロビーに出るとそのお風呂マニアさん達がソファに座って缶ビールとつまみを楽しんでいる、漬物は女将さん曰く手作りだそうなので食べるのも良いなあと思いつつも相撲がちょうど良い取組だったので一番見ていたら着こんでいるお陰で汗だくになってしまった。
17時前から50分弱滞在して相客は10名程度、帰りは団地を抜けて進んだら目白通り側に出てしまい左折で環七に入り南下して帰りました。
豊玉浴場
https://www.1010.or.jp/map/item/item-cnt-629
https://1010nerima.com/toyotamayokujou
レビューを見て面白そうだと思い注文。しかしそもそも遊郭の研究本は1冊も読んだ事が無かった。それで何故興味を持ったか?と言うのは、世間一般での遊女イメージである売り飛ばされただの悲惨な境遇と言うのと異なるのが長崎の丸山遊郭だったと言う著者の主張が面白そうだったから。その点についてはレビュアーから著者の見解であると指摘もありましたが私は遊郭について何も知らないので。
そんな私の様な人間向けに1章を割いて遊郭とは何か?と言う解説まで載せてくれています、遊郭と言えばやはり吉原なので遊女に売られて年季が明けるまでのフローがわかる。売られたと言う建前なので現代水商売で言う所の「時給の子」みたいな勤務形態かと思いきや、ほとんど個人事業主である「売上の子」扱いで衣装は自前で部屋は賃料払って営業しているとは知らなかった。置屋の食事はお茶漬け程度だからお客にご馳走を取らせて一緒に飲食しないと栄養失調になりそうだとか。年季が明けて故郷に戻れずとも使える人物なら遣り手として遊女屋で暮らし続ける事が出来ますが、その場合は無給なのでチップやキックバックで暮らすしかないと言うのも厳しい。
長崎丸山の遊女も同じく貧困層の娘が親に売られる建前なのに何故吉原の様に遊郭に幽閉されず遊女たちは外へ自由に出入りをするのか?と言うのを2章以降で解析しています。その為には先ず長崎と言う町の特殊性を解説しなければならないらしく、農業が盛んでもなく現在の小学校の校区にも満たないと言う面積の長崎の町の特異性から話が始まります。つまりは産業と言っても貿易位しかない長崎では貿易の利益を町民全体に分配する制度が出来ており、その為に「竈」と呼ばれる必ずしも血縁関係でもない独特な世帯が出来上がったとありますがその解説が冒頭と巻末に分かれていて思い起こすのが大変。
冒頭の吉原で代表される遊郭のシステムを前提に長崎丸山町の特異性が解説されます。つまり外国貿易で唐人やオランダ人が得た莫大な利益を長崎の町の還元するシステムが丸山遊郭だった、と言うのが著者の見立て。売られたと言っても基本長崎出身者なので丸山遊女は地域との結びつきが強い、吉原の様に外界から隔離されているでもなく頻繁に実家へ里帰りしている。商売柄男性客との性交で妊娠するリスクはあるのですが丸山遊女の場合は出産して育児をするケースがまれではない。シーボルトの娘であるオランダお稲で有名な外国人とのハーフも特段珍しくもなく普通に暮らしていたとかなんとか。
長崎と言う特殊な立地の事情として、元々の住民は全員キリシタン(と言い切る調子なのが著者の見解と呼ばれる所以なのかなとも思った、ほとんど位の言い方で良いような)なので、その対策で博多から女郎屋を呼んで花街を開設させたと言うキリシタン弾圧が根本にあるとか。貿易港ゆえ客も唐人やオランダ人が中心、今日の様に日帰り出張できず長逗留せざるを得ない偉人に貿易で得た莫大な利益を長崎の町に還元させるため遊郭で外国人に散財させる仕組みが丸山遊女なんだとか。
それを記録を頼りに唐人やオランダ人が丸山遊女に渡したプレゼントのリスト(砂糖が百キロ単位で貰っているのが凄い)や遊女がカピタンに充てた手紙、鎖国ならではの外国人との交流に規制がかかる中で結果として罪を問われる事になった彼女たちの罪状も長崎ならでは。それでも町全体が遊女に対して内輪意識を持っていると言う見立てはなるほどなと。
面白いのは当時の遊郭ガイドが紹介されていて、現代の夕刊紙や実話雑誌の風俗リポート漫画みたいなのは江戸時代からあったのだなと変に感心しました。長崎の空気が臭いだの丸山遊女も本心では日本の男に抱かれたいだの、日本人読者向けの本だからでしょうけど適当だなと。
左側の男湯へ、入って番台の女将に「サウナ入れます?」と聞いたら「ウチのサウナは狭い、水風呂は無いので隣の全身シャワーを使って」と言う話で入浴料520円にサウナ代500円を合わせて払う。ビル銭湯ですが広大な脱衣場が良いです、鏡を張り巡らせて番台から死角無く監視できるようになっている。ロッカーは公道側と外壁側に島、島ロッカー前にはベンチとマガジンラックがありますがおいてある雑誌が芸術新潮って幡ヶ谷凄い。トイレは外壁側の昭和な数珠暖簾をくぐった先で小さい個室に洋式便器、床が汚れていないから座りションしたら狭くて辛かった。
脱衣場へ、島カラン1.5列でカランは仕切り側から9-7-7-7と外壁側サウナ室隣に全身シャワーと脱衣場寄りに立ちシャワー2。先ずはサウナに入るから脱衣場の棚にお風呂セットを置いて立ちシャワーを浴びてカランで体を軽く拭う、カランは和栗のボタン式ですが外壁寄りのカランだけ和栗のレバー式。経験上50度のスチームサウナは冬に入ると最初は全然汗が出ないので余熱をすべく浴槽へ。
奥側がメインの白湯の浴槽で仕切り側に座風呂が4つと外壁側に浅槽、こちらはえらいぬるいので外壁側全身シャワーと立ちシャワーの間にある高温浴槽へ移動。こちらはくすり湯で本日はカモミールの湯、湯温44度と確かに高温。とか余熱をする間にその狭いと言うサウナが混んだらどうしようか?と心配になり早々に切り上げて番台で借りた赤い腕章を手首に巻いてサウナ室へ。
狭いと言うので腰掛が1列で定員数名のスチームサウナを想像していましたが詰めれば8名は座る事が出来るL字型の座面がある銭湯のスチームサウナならば広い方だった。例えば目黒区なら月光泉や旭湯位のサイズで施工されたのも同じ頃だと思われる。壁面足元に蒸気噴出孔がありますがそこから数分おきに蒸気が噴き出すのではなく、どちらかと言うと換気扇から熱風が吹きおろしてくる感じ。
なので急に熱くなるでもなくただ室温の高い部屋に睡魔と闘いつつ座るのみ。幡ヶ谷のサウナ銭湯ですから激混みでも不思議ではないのですが私の滞在中とうとうほかのサウナ客は現れなかった。熱くて堪らずと言うよりも眠くて出て隣の全身シャワーへ、入り口脇のチャイム型ボタンを押すとちゃんと冷たい水が四方から1分位吹き付けてきます。確かに冷えるがこれなら普通のシャワーの方がありがたい、立ちシャワーは扉も仕切りも無いので水浴びしたら迷惑だろうけど。
眠くてフラフラしつつそれでも500円払ったんだしと3往復して出ると30分経過していたので頑張ったな。座風呂でブクブクやってから上がって体を洗う、シャンプー類の備え置きは無し。タイルは張り替えてあるし掃除も良いです。再度座風呂へ、壁画はコミカ風呂のテラコッタタイルですね。このぬる湯で上がると流石に帰り道は寒いので高温浴槽で温まってから立ちシャワーを浴びて上がる。立ちシャワーも水しか出ないと言うより外壁寄りカランは全部湯温が低いです。
17時前より1時間滞在して相客は10名程度、都会の風呂屋なので夕方のピークタイムはもっと遅い時間かもしれない。帰りは甲州街道ではなく一方通行の西原商店街をそのまま代々木上原まで進んで井の頭通りから帰りました。
仙石湯
https://www.1010.or.jp/map/item/item-cnt-356
右手の男湯へ、1階の広大なガランドウさ加減からすると驚きの狭さな脱衣場。ビル銭湯は狭い傾向にあるしスーパー銭湯もそうだけどさ、フロントで借りた鍵の金属ロッカーに荷物を入れる。その狭い脱衣場でもトイレはあって普通の洋式便器にシャワートイレです、新しい施設な割にシンプルですがこういう方が正直ありがたい。
浴室へ、正直寒い。温泉ホテルの大浴場でよくある寒さで熱交換して浴室を温める旧来の銭湯ではありえない感じ。高天井がガラス張りだから放熱もしているのかもしれないけれども。島カラン1列でカランは外壁沿いに2-2-2-2-1とサウナ室出入口奥に1つあり立ちシャワーは無し。サウナ入口脇に棚があるのでお風呂セットを置いてカランのシャワーを浴びる、カランはTOTOのスーパー銭湯タイプね。
サウナ室へ、フロントで借りたバスタオルが入館証代わりで左手に2名と右手に2段4名。新しい施設だから20名くらい入れるようにすれば良いじゃんと思わずにいられない。改装前の宮造り銭湯時代のサウナは10名以上入る事が出来た、足元から隙間風は入って来たけど。扉の左右に5分の砂時計が各1あり室温計は90度でテレビも有線放送も無いのは今時のサウナー好みね。
入口脇で頑張っていると上段の常連が出たのでさっと移動、移動のタイミングが難しくてモタモタしていると後から入って来た客に取られてしまうと言う。上段に移動して入口両脇の砂時計で10分頑張って出る。サウナ対面の水風呂は改装前からあった黒湯の源泉かな?入っていて辛くもないのでぐったりしてからサウナに戻ってと10分で3往復位、新しい施設なのでサウナにもっと力を入れているかと思いきやそうでもなかった。
浴槽は仕切り側手前から黒湯の源泉水風呂と大きなシルクバスに黒湯のバイブラ、引き戸から出た外の露天にも浴槽あり。先ずはほぼ外気浴な露天風呂へ、サウナーのととのいスペースとしてデッキチェアが並んでいます。広い浴槽でぐったりしてから内湯へ、黒湯は人気なのでシルクバスに浸かって温まる。上がって体を洗う、シャンプー類の備え置きは無し。脱衣場寄りのカランだと立ちシャワー代わりにカランのシャワーを使う客が多い。
脱衣場に戻ると子連れ客がいて大混雑、明日はクリスマスイブだ!なんて盛り上がっているのがほのぼの。一生懸命服を着て1階に降りると謎スペースを浴客に公開していたので座ったりしました。フロントで借りたバスタオルは指定のバスケットに投入。外に出るとスタッフがそのままバスケットを隣の賃貸マンション1階にあるコインランドリーに持っていくのでこまめに洗濯しているのか。帰りは呑川沿いに駒沢通りまで進んで深沢方面に出て帰宅しました。
栗の湯
https://www.1010.or.jp/map/item/item-cnt-510
https://www.setagaya1010.tokyo/guide/kuri-no-yu/
トイレは外壁側扉の向こうにある洋式便器でタンクレバーの手ごたえが曖昧で流したかがよくわからない、2回回したら水が盛大に跳ねて蓋を閉めていなかったら浴びるところだった。誰彼となく自転車で転んだから医者ではなくでんき風呂に通うと言う常連の老人が前庭側の掃き出し窓を開けて何をしているかと思えば貸ロッカーならぬ外壁面に雨ざらしの棚がありそちらにお風呂セットを預けていてこれは初めて見ました。庭には鬼柚子の木があり実が鈴なりなので冬至の日には柚子湯をするのかもしれない。
浴室へ、島カラン1列でカランは仕切り側から8-6-6、仕切り側脱衣場寄りに立ちシャワー1。ハーフマラソンで発汗して全身ベタベタですから立ちシャワーを浴びてカランでしっかりと全身を拭ってからサウナ室へ、サウナキーも腕章も無いのでバスタオルを持ち込む。サウナは2段式で定員10名ほど、両端に5分の砂時計。座面にはバスタオルが敷いてあり演歌の有線放送が流れている。奥の砂時計脇に陣取る、先客は1名だけでサウナハットもいないので木更津の公衆浴場にはサウナーはいない模様。体が冷えていたので10分入る。
重い木戸を開けて出る、外壁側サウナの隣に20度の水風呂があり底が2段式。ケロリン桶で水浴びをしてから深い方へ入る。その後もう3往復、サウナ客はフロントで借りたバスタオルを持っている筈なのですがサウナキーが無いのを良い事に無断でフラフラ入ってくる地元客が多い気がする。2段底サウナは浅い方が独りで独占するには良い感じでぐったりしていました。
サウナ堪能後は浴槽へ、外壁沿いに水風呂の奥に草津温泉と言うかハップの湯があり一番奥はL字型の白湯の浅槽で角部分がでんき風呂。奥の仕切り寄りには座風呂2名分。先ずはでんき風呂へ、それほど強烈でもないのでしばらく頑張ってから座風呂でブクブク。上がって体を洗う、ケロリン桶と腰掛を持って仕切り側カランに陣取る、カランは和栗のボタン式でシャンプー類の備え置きは無い。
体を洗ったら浅槽へ、バイクに乗って帰るのでハップはウェアに匂いが付くのがNGなのと乾燥した時期に入るとどうも肌がカサカサになってかゆくなる気がするから入らず。天井を見ると高天井に明り取り窓があるのでコンクリート躯体かな?脱衣場部分は切妻屋根の伝統的スタイルでしたが。壁画は中央奥に富士を据えて手前は桜満開の富士山麓と言った風。立ちシャワーを浴びて上がる。
16時前から1時間滞在して相客は常時10名前後、木更津の公衆浴場需要が正直言って謎だったのですが見たところ自宅の風呂がユニットバスな若い女性や家風呂はあるけれども大きな浴槽に入りたい人と言った人が来ている風でした。帰りはアクアライン渋滞と言うよりも乗るまでが大渋滞で乗ってしまえばノロノロながら案外流れると言ういつものアクアライン、言うほどの混雑でもなかった。
宮の湯
https://chiba1126sento.com/?page_id=447
右手の男湯へ、フロント改造でかなり狭くなっている脱衣場。仕切り側のロッカーに荷物を入れる。トイレは外壁側で節水タイプの洋式便器ね。浴室へ、島カラン1列でカランは仕切り側から6-4-3-3と外壁側に立ちシャワー1。出入口脇にケロリン桶と腰掛が何種類か積んでありますがどうもスーパー銭湯風にカラン前に腰掛と桶をセットしたい様でその辺がまだ決まっていないのか。
島カランに陣取る、カランは和栗のボタン式ね。全身を流してから浴槽へ、外壁側はとても熱い白タイルの浅槽で仕切り側が青タイルでぬる湯の深槽。最初は青タイルの方へ、一番仕切り寄りの1点ボディジェットに入る。2つ並んだ仕切り側のジェットはボタン式で1度押すとかなり長い時間噴出し続けるのでご注意。ジェットがようやく止まってから外壁側の熱い湯へ移動、広くて浅く本当に熱いです。
上がって体を洗う、シャンプー類は各カランの列に1セットずつあり。また熱い湯に入ってからぬる湯の座風呂へ移動。2023年9月4日とだけ書かれたペンキ絵は日付の真上に江戸川区浴場組合キャラのお湯の富士の目をつぶっている画と男女仕切りの中央部分に明け方の富士山、そこから男湯中央に逆さ富士が描いてあるのはかなり無理があるような。立ちシャワーを浴びて上がる。16時40分から40分弱滞在して相客は10名程度、フロント前を通過するとご主人が大きな声であいさつをするのが良いですね。
武蔵湯
https://www.1010.or.jp/map/item/item-cnt-313
https://www.oyunofuji1010.com/gallery/2161/
右手の男湯へ、8年前に来た時もこうだったか?折上げ格天井ですが脱衣場自体はコンパクトかな?フロントとサウナに削られている割に広いか。サウナ室がかなり脱衣場に飛び出しているのでトイレ入口への通路はとても狭い、トイレは自動点灯式の照明がある古めの洋式。ロッカーはロビー側壁面に並んでいてそれなりに相客も居るので気も使います。
浴室へ、島カラン1.5列でカランは外壁側から4-5-5と浴槽の壁面裏側に2と仕切り側に6。その並び仕切り側脱衣場寄りに立ちシャワー2。先ずはカランで全身をざっと流す、カランは和栗のボタン式。サウナキーで扉を開けてサウナ室へ。木造銭湯の脱衣場を潰して作ったサウナにしては広め、2段になっているのが奥に2人掛け部分だけなので全面2段にすれば半分の広さでもいけた気がする。外壁側にサウナストーブがあり定員10名弱、2段目にすっと潜り込む。
もう座ると眠くてフラフラするのですが有線放送を聞きつつ12分計で10分粘って出るよ。右手外壁沿いにタイル張りのベンチがありその奥に18度の水風呂、浅めですが3名は入るサイズ。その後6分をもう2往復。中央線沿線ですからサウナハット姿の若いサウナーが大勢いて満室か大行列かと思いきやその手の客はおらず近隣の高齢常連ばっかりだった、その方が落ち着いてありがたいです。
サウナ3往復して堪能後は浴槽へ。奥側に白湯の浴槽1点ジェットと座風呂にバイブラと外壁側がでんき風呂。外壁側にじっこうのくすり湯とサウナ前の水風呂。とにかくお客が多いので入るには不人気のでんき風呂しかないので、不人気なほど強烈でも無かった。
水風呂隣のくすり湯に入ってから上がってケロリン桶と腰掛を持って島カランに陣取り体を洗う、シャンプー類の備え置きは組合謹製の泡タイプ。今度は奥の1点ボディジェットへ、壁画は仕切り側にイルカが跳ねているタイル画が3セットとペンキ絵。仕切り側脱衣場寄りの立ちシャワーを浴びて上がる。17時過ぎから80分も滞在したのはサウナが空いていたからかも。帰りは往路をそのまま引き返して戻りました。
玉の湯
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右手の男湯へ、卓球台位は置けそうな広い脱衣場。仕切り側にドレッサーがあり脱衣場中央には畳敷きの台2つあり、ロッカーは公道側なので適当に荷物を入れる。外壁側浴室寄りにあるトイレは段のある和式便器ですがタイルはパールなので古くも無いと言う。浴室へ、島カラン1列でカランは脱衣場と平行な島カランが6-6と外壁側に5に脱衣場側壁面に7、仕切り側に立ちシャワー3。17時前でサウナ満室だけに相客は20名以上。
そのサウナは浴室奥の扉の向こうにあり窓越しにサウナ客専用スペースやサウナ室の様子は何となく見える。浴槽は外壁側からぬる湯の浅槽、座風呂2と寝風呂2、仕切り側に高温のバイブラ浅槽とその脱衣場寄りにでんき風呂。何か前回来た時の記憶と違う。仕切り側の高温槽が空いているので広い湯船をほぼ独占状態、時々でんき風呂に入る。座風呂とサウナ客用通路を挟んだ向かいの寝風呂に入ってから露天スペースへ。
露天と言っても住宅密集地ですから完全に囲われている外気浴地ですね、先ほど外を歩いて声が聞こえた通り板で覆っただけのスペースです。ガラス扉奥のサウナ客専用スペースにはデッキチェアもありととのいスペースになっている。手前の一般客も使えるエリアは浅くて広い水風呂と奥と言うか脱衣場側に岩風呂。先ずは水風呂へ入ってから同じ外気浴室の岩風呂が気に入ってそのまま3往復位してしまった。サウナエリアにも専用の水風呂ありそう。
内湯の座風呂に入ってから上がって体を洗う、シャンプー類の備え置きは無し。とにかく混んでいるので1つ間を空けるのではなく並んでカランを使う感じ。混雑した浴室で空いているのは高温浴槽と座風呂を往復してから出入口前に飛び出すようにある立ちシャワーを浴びて上がる。18時前の脱衣場はちょっと落ち着いて来ました、広いのでゆったり使える。
ロビーに出てテレビを見ながら観察、男女で来て待ち合わせに使うお客が多いかな。17時前からサウナにも入らないのに1時間滞在したのは露天浴槽と水風呂を3往復したから。サウナは窓越しに満席が確認出来ましたし一般浴槽も混んでいました。帰りは吉祥寺渋滞を嫌って南下して甲州街道方面から帰宅しました。
アサヒトレンド21
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トイレは外壁側への通路の先にある洋式。浴室へ、島カラン1.5列でカランは仕切り側から4-6-6-6-0と仕切り側手前に立ちシャワー2。立ちシャワー前の床にシャンプー類のボトルが並んでいるので1本取りケロリン桶と腰掛も持って島カランに陣取る、カランは日の丸扇刻印のボタン式ね。
全身をざっと流して浴槽へ、外壁沿いにぬる湯のバイブラと水風呂、そこから仕切り側に向かって奥側に1点ボディジェットの深槽が2つあり片方は常時ジェットが出ているのにもう片方は何故かボタン式。中央が白湯の浴槽でその奥に寝風呂、仕切り側にくすり湯の浅槽があります。子連れ客がぬる湯を独占状態なのでとりあえずはボタン式ジェットへ、その後一番奥にある寝風呂に汗が出るまで入ってから水風呂へ。20度程度ですが気持ち良く冷やしてくすり湯に入ったら一番の熱湯だった。
水風呂と往復すると良い感じで発汗してきたので上がってボディソープのボトルだけ借りて体を洗う。17時半を過ぎた位で子連れ客から近隣の常連老人まで20名はいる感じでカランは間を空けるでもなく並んで使用。その後ぬる湯に入ってみたかったのですが同じ親子連れが40分入りっぱなしだったので奥まった寝風呂でノビる。壁面の宇宙画は地上の風景が書き足されてアップデートされていたという。
立ちシャワーを浴びて上がる、混んでいるのでカランで体を拭いていると周囲から泡が飛んでくるから出入口前でささっと済ませるよ。脱衣場のテレビは勝手につけて良かったのか、相撲をやっていたので見れば良かったのですが子供がアニメ視聴をしていました。フロントで鍵を返却して出る、17時過ぎから45分滞在して相客は常時20名前後とJRの駅前銭湯だけに盛況でした。帰りは往路をそのまま引き返す、どうも寒くなると燃費が悪化しますね。
大塚記念湯
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右手の男湯へ、指定のロッカーは外壁側。古めの木造銭湯ですが高天井は格子と言うのでもない。トイレは外壁側濡れ縁に出た先段のある和式でタイル上にマットが貼ってある、濡れ縁に灰皿があり脱衣場と隔離されている様で引き戸が常時全開だからあまり分煙が成功していない。
浴室へ、島カラン1列でカランは島カラン側から5-5-6と仕切り側に立ちシャワー5。ケロリン桶と腰掛を持って島カランに陣取る。カランは和栗のボタン式ね。全身をざっと流して1つしかない浴槽へ、1つだけと言っても仕切り側から座風呂・寝風呂・バイブラとレパートリー多い。少し温まってから外壁側にある無料のスチームサウナへ。奥に蒸気発生器があり外壁側の腰掛は詰めれば4人かな?何となく足元に冷たい外気が入り込んで来るのですが無料だから文句を言っちゃいけない。
頑張って何とか発汗したので出る。水風呂は無いので仕切り側に5つ並んだシャワーをと思いましたが水シャワーがあるのは一番脱衣場側だけだった。そんなにしっかりとサウナを堪能した訳でもないので水浴びはせずに浴槽へ直行してしまった、もう2月前の酷暑ならこれでもサウナ2往復はしたのでしょうけど。座風呂でしばらく頑張ってブクブクされてから上がって体を洗う、混雑銭湯でしてカラン1つ間を開けるでもなく並んで体を洗う展開なのも良いか。
再度座風呂でブクブク。壁画は広重の名所江戸百景「四ツ木通用水引ふね」なのかな?すぐ近くの曳舟川親水公園モチーフですね。その下のブルーのタイルは何やら手作り感あり。5つある立ちシャワーの1つを浴びて上がる、17時前より50分弱滞在して当初は常連老人が20名以上いましたが帰る頃には年齢層も若返って10名程度。フロントにロッカーキーを返却してロビーへ行ってみましたが基本地元っ子がパジャマ姿でゴロゴロしているだけでした。帰りは水戸街道から三つ目通り経由で昭和通りに入りすっ飛んで帰りましたよ。
さつき湯
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今日は右手の男湯へ、左手なら露天風呂があるらしいのですが5回は通ってそちら側に入った事は一度も無いですね。ビル銭湯ならではの天井の低い脱衣場で指定のロッカーに荷物を入れる、過去の遭遇経験上若いサウナー達は午後一番に来て夕方前に出る人も多いので17時前はこれから帰る客でごった返しています。トイレはドレッサー脇体重計の奥外壁側にありシャワートイレです。
浴室へ、島カラン2列でカランは奥から3-3-3-3-3-3で立ちシャワー無し。カランはリクシルのスーパー銭湯タイプでシャワーはワンプッシュでしばらく出続けるからちょっと難儀をするお客も。全身をカランのシャワーでざっと流してサウナを覗くと満室だったのでサウナ手前にある炭酸泉に浸かる。サウナ客のお作法として浴槽の縁に腰掛けて順番待ちをする風ですので私も座って待っているとすぐ空いたので入室。
サウナは2段式で上3名下4名定員ですが常に満室なのでその7人状態、リニューアル前は3~4名サイズだったと記憶。室温90度で壁面に12分計とテレビ。下段で時計が一周するまで粘る、何せ人気施設だから最悪1往復しか出来ない可能性もあるからしっかり発汗しないと。下段はマイルドに熱いので汗が噴き出すと言うより全身ビショビショになる感じで出て正面の水風呂へ、浴槽の半分がビルの柱に取られて1.5人分ですが2名で入っています。水温は16度なので1往復目は辛い。その後サウナ室は案外とスカスカだったのでもう7分ずつ2往復しました、入場制限しているので入ってしまえば快適に使える模様。
浴槽へ、脱衣場側が36度台の人口炭酸泉で奥側が42度前後の人工ラジウム、浴槽の奥に2名分のととのいスペースあり。寒いのは窓が開いていたからでそこは利用者が閉めていたからお客が勝手に開閉出来るのか。奥側の熱槽が埋まっていて手前の炭酸泉が空いているとか通常と逆じゃない?と言うのは寒いから仕方ないのか。炭酸泉は長居すれば汗が出るほど温まるからずっと耐えてから上がって体を洗う。シャンプー類の備え置きは無し。
体を洗ったら熱湯が空いたので人工ラジウムのジェットや壺湯を堪能。東横線の音がこんなにうるさかったか?今まではあまり気になりませんでしたが線路脇の施設だから当然か。脱衣場側の壁画は文京区のふくの湯と同じ絵師だっけ?2014年リニューアルなのでその時代時代の流行がわかるのも今となっては面白いです。
カランのシャワーを浴びて上がる。相客のいい年をした男性が床に服を脱ぎ散らかして、こう言うので家での様子が見えてしまうね、連れの男性が慌ててまとめていたけど。入れ替わりに子供の集団が入ってきて周辺住民もいるのかこの地域。ロビーに出てきたらサウナ待ちのお客が数名いたのでやはり運が良かったようです。帰りは正面の道を山手通りの下をくぐり左折したらオートバックスの脇に出たので駒沢通りから帰りました。
光明泉
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数年前に吉祥寺の古本屋にて店頭の百円本を物色していたら出てきた次第。文庫になっているのか?と感心して百円なので買い求めました。私が購入したのは学術文庫ではない一般の講談社文庫ですが双方山崎正一校注なので恐らく内容は一緒でしょう、学術文庫だったら百円の棚には決して並ばなかったと思う。巻末の解説を読むに現在流通している書写本は数種類あるそう、本書でも注書きに岩波文庫版ではと違いを強調していますが私は読み比べる事は無いので。
正法眼蔵ならば道元禅師の教えになりますが随聞記です、2歳年上の弟子懐奘が道元の指導を書き写した内容。曹洞宗の僧侶ならば正法眼蔵を読むのでしょうけど在家で信徒でもない私には随聞記はとても面白い読み物ですね。正直買ったは良いが死蔵していたのを何かの拍子に読んでみたら思ったよりも面白かったのでサクサク読み進める事が出来たのは実に意外でした。
何が面白いか?と言うと道元が弟子に修行を指導する際に何を言ったか?をありのままに記録している点。禅宗だから只管打坐(しかんたざ)でしょ?なんですが話がブレるのが道元の人間性が出ていて良いです。仏教書だけ読めば良いのだと言いつつも論語や貞観政要の話がさらっと出て来るし高僧の伝記も読んでいる。僧は食器と衣だけ持っていれば良いのだと言いつつも自分はかつて領地を所有していたなんて言うし。入道(僧形をしているが出家していない人の事だそう)や尼僧であるのに修行僧としての心得がなっていない、と言いつつ自分の知り合いなので困ったものだとこぼしてみたり。
修行だ修行だと言いつつも人情家で、座禅だけすれば良いのだと言いつつ博識なのは貴族の生まれで海外留学もしているから。臨済宗の栄西禅師は無頓着だったと言いつつも自分はお寺の経営の事を考えていて檀家さんへの気配りを忘れない常識人な部分が読み取れます。そう言うのはやはり指導書ではなく口伝だから。「百尺竿頭一歩を進む」が2度出てくるのでお気に入りだったのかなと、今IMEでも一発予測変換で出てきてそちらの方にビックリしました。
中央エントランスを進むと右手に男子トイレ、元々リアルにトイレだったそうで床に小便器の設置跡が残っています。今では最新のシャワートイレが設置されていてお腹の具合が悪かったので利用させてもらいました、リアルで昔のままでも良かった気がしますが使う分には新しい方が有難いですね。便器新調とか港区は金あるなと。中央階段を3階まで上がる、エレベータありますが折角ですからホールを堪能しないとね。左手の入館ゲートに受付で貰ったバーコードを押し当てると入場できる仕組み。
基本パネル展示のくせに撮影禁止ですよ。実は2階の売店で常設の図録が千円で販売されているからそれを買えと言う事なのです。最初は自然科学系で東京湾の生き物、小学校の課外授業に寄せているのは新しい施設ほどその傾向アリですね。展示が数か国語なのは港区らしい。戦後の開発と高度成長期に汚染された湾内が現在回復しつつあるとか何とか。その隣の貝塚展示は伊皿子貝塚の幅15メートルもある地層の剥ぎ取り標本で、そう言えば坂上からバス通りを三田方向に進むと竪穴住居のある公園があったな。面白いのは江戸時代に貝類の加工所があった雑魚場跡でも捨てた貝殻が堆積して貝塚になっているとか、田町駅前の本芝公園行かねば。
海洋資源と言えば海苔の養殖の展示もあり。「海苔のふるさと館」を作った大田区筆頭に品川区・江東区・江戸川区・浦安市の博物館でも海苔養殖の展示は見ましたが港区もそりゃやっているよね。その先は歴史展示なのですが江戸時代から。昔中央区郷土資料館に行った時も江戸時代以降の展示しか無くて、佃島以外ほぼ全域埋立地だからそうなるか。と思いましたが港区の古代はどうだろう?東京ならば府中や国分寺で23区内ならば荏原辺りの方が栄えていたか。
発掘調査で出土した藩邸の生活用品などが展示されています、獣の骨が出たので肉食していたらしいと言うのが面白かった。展示内容云々もそうですが大体港区内で再開発されて高層ビルが建ったような場所なので調査経緯を考えるとまた面白い。再開発で発掘されたと言えば高輪ゲートウェイ駅近辺で見つかった鉄道遺構が早速展示に追加されていました。幕末になると工法や土の採取地などお台場をどうやって作ったか?とか勝海舟の記述など日本の歴史のど真ん中に躍り出てそのまま近代現代。
明治以降は区内にある教育施設やら区内の産業について、そう言えば白金の辺りは平成の初め頃まで工場町だったな、とか思い出しながら見学。市電のコーナーでは「伊皿子」の駅名標が展示してあり、本当に結構な急坂である伊皿子坂を市電が昇り降りしていたのだなと感動。鉄道は坂に弱いので実際に運行されるさまを見てみたかった、現在はバスが伊皿子坂を昇って魚籃坂を下っていますね。
展示を見終えてハテ?三田図書館で窓越しに見たコククジラの骨格標本はどこだろうか?4階から階下へと建物のウイング反対側に行ってみると講堂跡やら図書室がありますね。先ほどの受付で聞くと2階奥のコミュニケーションルームですと。行ってみると三田図書館5階にあったであろう骨格標本その他の剥製やらを並べた「さわれる展示室」がありました。畳に上がって昭和初期~中期の民具が並べてある物を手に取る事が出来ます。この手の家電は大体昭和30年代の物なので課外授業の小学生の祖父母世代が子供の頃家にあったレベル、その内バブル期の家電が並ぶ日も来るのだろうか?
黒曜石の矢じりは矢に取り付けて復元していましたが紐で縛ってあった、港区内ではアスファルト利用の痕跡は発掘されなかったのだろうか?懐かしのミンククジラ標本は触れる状態で展示してあります、そのせいか?室内にはスタッフが数名常駐、郷土博物館は館内に見学者の私独りと言う施設が普通なのでちょっと新鮮です。1階の食堂は八芳園が運営しているとかなんとか、その奥に廃校になった区内の小学校についての展示コーナーもあります。最近はタワーマンションが多数建って区内の人口も増えていると思いますがどうだろう?14時過ぎから閉館まで3時間弱滞在しましたが丁度全館堪能出来た配分でやはり特別展は見なくて良かった。
港区立郷土歴史館
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浴室へ、脱衣場と異なり2階部分までの高天井なのが古めのビル銭湯らしいかな。13年前には出入口の右手にスチームサウナが有ったのですが無くなっていた、やはり先ほどの広いバリアフリートイレはサウナ室を転用したのか?浴場組合の案内ではサウナは無い事になっていたし。13年前に来た時には左手ではなく右手が男湯だった気もするので若しかしら女湯側にはスチームサウナが有るのかもしれない。島カラン2列でカランは奥から4-4-3-3-4-4と立ちシャワーは無し。壁面側にカランの跡がありますが撤去されていて現在は無し。
青い桶と腰掛を持って奥側の島カランに陣取る、カランは無刻印なので和栗のボタン式かな?全身をざっと流して浴槽へ。奥側が2点ジェット2つで手前が中央にビルの大きな柱のあるバイブラ、浴槽の仕切り部分両端に宝の古いレバー式カランが付いていますが中のバネが強くてカッチリしている。17時と言う近隣老人タイムなので相客は20名近くいたから空いていた柱の脇に潜り込む。
温まってから上がる、出入り口脇浴槽の手前にシャンプー類が何種類か何セット置いてあるのでボディソープの中身だけアカスリタオルに取って使用。体を洗った後に本日は頭を丸める日でしたので何故かスパイ&ファミリーパッケージ洗顔料を今度はボトルごと持ってきて利用。さっぱりしたので2点ジェットに入ろうかなと思いきや埋まっていたので再度バイブラ浴槽でブクブク。立ちシャワーはありませんがカランのシャワーがハンドシャワーの場所もあるのでそちらで全身を流して上がる。
17時より40分間滞在して相客は当初20人近くいましたが出る頃には10名弱まで減ってこれは住宅地の老人パターン。浅草橋駅前なのに常連さんは普通の住宅地にいる高齢者並みの生活パターンなのか、大体繁華街だと宵っ張りになる傾向が強いのですけどね。帰りは京葉道路に出てと思いきや水戸街道から右折できないので人形町近くまで進んでから昭和通りに合流してすっ飛んで帰りました。
弁天湯
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基本は宿泊施設なので駐車場は日帰り客と宿泊客とは別なのです。しかし日帰り用が満車だったので宿泊客用の立体駐車場に停める。道中断続的に雨でしたので運悪く駐車場から入口までの道中も本降りの雨。正面入り口では熊のはく製がお出迎え、17年前には檻に入った熊が2頭ばかりいたので或いはそのなれの果てかもしれない。
入って左手に百円式金属ロッカーが並んでいますがコイン返却式では無いので皆でまとめて使うよ。入り口正面に券売機があり日帰りは1500円、隣の部屋にあるフロントでJAF割引はありますか?と聞いたら本人だけ100円引きになると言われたので私はフロントで1400円を払う。そのフロントで湯あみ着を貸してくれる。フロント対面の廊下を奥に進むと浴場で右手には座敷の休憩室があり左手はドリンクやスナックの自販機コーナー。
突き当りまで進むと別棟の内湯があり日帰り入浴で体を洗うならここしかない。右手から外に出て階段を下りて行くと渓流の反対側に宿泊棟があり先に露天風呂が見えてきた。魔訶の湯と般若の湯の間に脱衣場があります、女性専用摩耶の湯側に女性専用の脱衣場もあり。下足入れに雪駄を脱いで男性用脱衣場へ、籠に服を入れて湯あみ着を着用。男性用は正直タオルに紐を2組付けただけなので腰に巻いて2か所結ぶだけだと言う。
その格好で魔訶の湯へ、お湯に浸かる際に男の湯あみ着は捲れ上がるので凝視されたら陰部が丸見えですねコレ。女性客もグラマーな方は湯あみ着越しに体のラインが思い切り見えます。湯あみ着の有無に関係なくそれが嫌な人はそもそも来ないから良いのか、相客は30代が一番多く年配客はほぼいません、我々が一番年配だったか。広い浴槽の底には大量の落ち葉がありますが落葉の季節を迎えた露天だからしかたない、前回は夏に来たのでそんなのは無かった。しかしヤマモミジが大量に植えてあるので秋に来ないと勿体ないともいう。
大きな露天風呂浴槽の中に板が仕切りの様に据えてあり何かなと思ったら板の奥側の方が熱くて温度調節しているのか、見た目は正直悪いのですがとても良いです。一番奥の滝みたいな場所まで行くと44~5度はありそう、底に温泉成分が溜まってヌルヌルしますがそこで温まる。汗が出てきたので脱衣場の裏側にある般若の湯へ、浅槽でして水着着た子供が遊んでいる。子供用の湯あみ着別料金なので水着着用は頭良いなと。
吊り橋を渡り渓流の対岸にある子宝の湯へ、ここは前回も先端の方がぬるかったんだよな。入ってみるとやはりぬるいと言うか水温低めの温水プール位、今日は土曜日だけどプールに行けなかったなと思いつつ気持ちが良いのでしばらく浸かる。小屋の下部分はまた板で仕切られているので30度台半ば位の体温に近い温度だから果てしなく入っていられる。子宝の湯奥は宿泊客用の露天風呂出入口があり、泊りの人は外国人が多いです。
などとのんびりしているとタイムリミットな16時半が近づいてきたので一旦上がり服を着て内湯へ。17年前に体を洗った時と特に変わっていない、もっとオープンな施設だった気もしますけど。奥に浴槽があり出入口のフロント側に3つと奥側に1つのカランがあります。それぞれ壁面に這う1本の水道管から給水されているので水圧は当然奥側の方が高い。内湯の浴槽でもざっと温まってから備え置きのシャンプー類で体を洗って上がる。同行者は内湯が面倒と言う人ばかりでしたので2名だけ使ってスッキリ。
ヤマモミジを考えるに今時分がシーズンなんですが夕暮れが早いので日帰り入浴では落ち着きませんね、宿泊で楽しむのがやはり良いのかなと。帰りは10月末ですのでまだ17時過ぎまで真っ暗にもならず何とかみなかみ駅前までたどり着きました。スーパーで食材を買い出しして夜は古民家で鍋パーティー、風呂に行く前に近隣農家の土手に生えた謎キノコを大量に収穫して白菜の大玉を2つ貰っていたので充実した鍋になりました。
汪泉閣
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