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江戸日本の転換点 水田の激増は何をもたらしたか [読書感想文]

 江戸時代=循環型社会と言う定説に一石を投じる意欲作。

 加賀百万石から豊富な文献に基づいて江戸時代の農業を紐解くと言う体裁なので北陸在住の年配研究者が著者だと思っていたら何と沖縄在住で執筆当時は40代だったと言う若い方でビックリです。十七世紀を加賀藩の土屋又三郎と十八世紀前半を晩年幕臣となる田中丘隅(きゅうぐ)と言う2名の篤農家の記した書籍をベースにして分析。特に土屋又三郎の農業図絵である「耕稼春秋」については本書の全編において挿絵として引用されています。

 プロの絵師ではない少し稚拙な感じのする画を詳細に紐解いていて感心します。余白にちょっと鳥を描いただけなのでは?とか収穫風景の絵図を分析して、こちらの写本は農作業の指南書として描かれているがこちらは役人に大根の収穫期に農地の視察をするように描かれており同じ原典の写本でも想定読者層が異なると微妙に違うとか凄いですわ。農業書と言うのは郷土博物館に行くとページを開いた形で展示されているのをよく見ますがそこまで念入りに見た事はないです。

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湯処葛西 (江戸川区東葛西) [東京都江戸川区の銭湯]

 さて日曜日、連続猛暑日がどうこう言っていますが気にせずに実家の庭で草むしりをする。1時間で汗びっしょりになり危険を感じるレベルで2時間作業したら頭痛がしてきたのでもう少し作業したかったけれども中断。何だか体内に蓄熱していてこれは命が危ないかもしれない。水風呂で散らしたいなと思い10年前に葛西のスーパー銭湯に行ったなと思いだして行くことにする。濡れた肌着のまま原付で357号線を走ると酷暑の熱風だけに葛西まで行くと乾いてしまうね。

 環七を北上して葛西駅手前で右折して環七と並走するバス道を南下すると左手に目的地。駐車場は手前と奥にありますがバイク駐輪場は入ってすぐ左手なのでそちらに駐輪。道路側駐車場の奥に安い床屋があるのは関連施設だろうか?中央の入り口から入場して左手の百円返却式下足ロッカーに雪駄を仕舞い入場。すると萌えキャラのPOPがありアリオ葛西と書いてありますね。先ほどの床屋の向こうに団地があるけれどもその奥がアリオ葛西で繋がっている関連施設だったのか。券売機はシンプルで日曜日は950円、何か別売りの何があるでもない。
萌えキャラ
 券売機奥は食堂で反対側壁面に自販機が並ぶのでジュースを1本買って飲む、その奥のフロントに券売機で買ったチケットを渡して入場。対面にマッサージなどの受付があり安い施設だけにほぼ風呂と食事だけなのか。ゲートを抜けるとガラス窓で仕切られている廊下に出ますが駐車場側壁面を歩いて進むだけに暑い。男湯側へ進むと脱衣場は冷房効いてないのか?と言う位更に暑い。先客が大勢いるので空調が追い付いていないのでしょうけれども。またもや百円返却式ロッカーに荷物を入れる、トイレは浴室入り口左手に洋式便器の個室が2つ。

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港北の湯 (横浜市都筑区折本町) [神奈川県横浜市の銭湯]

 日曜日、お盆休み只中ですが台風7号が来るとかで何も予定を入れてない。天気予報では1日雨みたいな話でしたが断続的に降るだけなので懸案のアイロン台と寝具を買いに行くべく港北のIKEAへ行こう。港北の出口が物凄く変わっていて以前なら第三京浜から降りたら目の前にIKEAが見えたのに全然見えなくなっていたのでカーナビで目的地設定してやっとたどり着く。駐車場部分はエアコンの室外機が壁を作って熱風を吹き出しているので地獄の様に暑いですね。

 久々のIKEAはお盆休みと言う事もありとても混んでいた。寝具コーナーはベッド用品ばかりなので早々に断念、アイロン台は昔買った物と同じ物がまだ売っていたのでこれはゲット。窓を見ると外は土砂降りなのでうまい具合に雨宿りにもなっているのか、実家の玄関照明で良さそうなのが有れば買おうと思っていたけど無理に買わず結局アイロン台だけ購入。16時半ごろ出て交差点はす向かいの港北の湯へ行こう。
IKEA
 第三京浜入口交差点を挟んで対面にあるしこう蒸し暑いと寄るしかないですよね。最初からそのつもりでお風呂セットも持参、と言うのは港北の湯は安い施設なのですけれども無料で使えるのはボディソープ位で手ぬぐいすら有料なので。施設1階の駐車場が満車だと面倒なので最初から隣にあるスーパーツカサの立体駐車場へ突っ込んでしまう。先ほどの土砂降りは上がっていますが水滴る駐車場に停めると多少は濡れます。

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天然温泉 東京健康ランド まねきの湯 (江戸川区船堀) [東京都江戸川区の銭湯]

 さて山の日、地下鉄博物館を見学して南葛西の味仙館でランチすると言うプラン。味仙館は回鍋肉丼が絶対にお得なのですがボリューム有り過ぎるのでソース焼きそばにしたらこちらも多かった。環七から船堀タワーを目指し新大橋通りを進むと左手に目的地、しかし通り沿いは廃墟めいた雰囲気で入れず団地側入口に廻る。入って左手にバイク置き場があるのでそちらに原付を停める、車の場合はかなり狭い立体駐車場ね。

 こちらの施設は9月3日に廃業してしまうそうで。昭和61年開業ですから40年弱の営業で元は取れていそうではある。自動ドアを抜けて左手の下足入れに雪駄をしまい中央ゲートへ、料金は出口精算なのでICチップ付きリングと館内着を渡されますがフリーサイズなのか。中央廊下の左手に食堂、前回来た時には焼肉を食べましたが本格的で美味しかった。右手に浴室の入り口、広いロッカー室が昭和の施設かな?今なら恐らく1/4位だろう。
廃業のお知らせ
 ロッカーキーと2つリングを付けるのも面倒なのでICチップのリングはロッカーにしまう。トイレは浴室入り口右手にあり小便器が2つあるのは良いです。広大な浴室へ、左手に乳児用の風呂桶が何個かあり実際に使用しているお客もいた。入って正面にサウナ室がありその対面に人魚の像がある水風呂と日替わり湯、奥側にバイブラ系の大きな浴槽があり脱衣場寄りにはでんき風呂とジェット系。奥に進むと畳敷きな檜風呂がありそこから露天風呂に出る事が出来ます、この空間にとても余裕があるのが昭和らしい。

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地下鉄博物館 (江戸川区東葛西) [郷土博物館]

 山の日、船堀のまねきの湯が来月で廃業すると聞いたので行っておこうか。ならば前から行ってみたかった地下鉄博物館に行ってお気に入りな南葛西の味仙館でランチした後はまねきの湯でぐったりすると言う江戸川区満喫プランで完璧。原付を起動して357号線から環七を北上して東西線の葛西駅へ、ガード下に区営の駐輪場があるのでそちらへ停める。

 ガード下を少し歩いて駅ロータリー前の入口へ、入ると受付で無償にて団扇を配布していましたがゴミになりそうなので貰わない。入場料220円は交通系カードで精算可能、懐かしの硬券が出てくるので懐かしくも無い改札にそれを通して入場。いや、今ならスマホのタッチでそのまま入れるんじゃない?その先には改札員が入っていた懐かしの集改札ボックスがありそう考えると改札口も進化しているかも。
懐かしの改札
 鉄道系博物館のお約束で子連れ客がほとんど、鉄道だから男の子だよねと思いきや女の子連れもいます。幼児連れのパパママや孫連れの初老の人、小学生は展示よりも館内に点在するスタンプをコンプリートするのが忙しく展示なんぞほぼ見ていませんがこちらも大体両親同伴ね。入って一番奥にベビーカーの駐車スペースがあって本当にそう、ですので展示のボタン類は子供に譲って押さないように心掛けないと。

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タグ:葛西
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利根川民俗誌 [読書感想文]


利根川民俗誌

利根川民俗誌

  • 作者: 筒井功
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2010/01/01
  • メディア: 単行本

 以前「利根川図誌」と言う本を紹介しました。読んだと言うのもおこがましく活字を目で追っただけでした、流石に利根川流域の地理に明るくないと何が何だかですよ。その岩波文庫版の利根川図誌は柳田國男が校訂しているとか、確かに前書きはしていたと思う。本書の著者曰く利根川図誌を記した医師の赤松宗旦の子孫と柳田國男は交流があり、また利根川図誌を読み込んでいたからこれ以上の適任者はいないそう。著者の方も利根川流域に40年以上暮らしているとかでそれなら本書を片手に見て回る事も出来るだろう。

 「利根川民俗誌」としては利根川図誌を解説したり現状報告はしないつもりだと言いつつもそうなっている部分が多いと思う。利根川図誌がそれだけ強烈であるのと岩波文庫版を手掛けた柳田國男の存在が大き過ぎるのでそこは仕方ない。書籍は「著者の体質、趣味、関心のありか」の制約を受けると著者が言う通り、この方は他に差別関連の著書が多いので利根川図誌で採り上げた文物についてそっち方面からの解説を入れて深掘りするのは為になります。

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