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地下鉄博物館 (江戸川区東葛西) [郷土博物館]

 山の日、船堀のまねきの湯が来月で廃業すると聞いたので行っておこうか。ならば前から行ってみたかった地下鉄博物館に行ってお気に入りな南葛西の味仙館でランチした後はまねきの湯でぐったりすると言う江戸川区満喫プランで完璧。原付を起動して357号線から環七を北上して東西線の葛西駅へ、ガード下に区営の駐輪場があるのでそちらへ停める。

 ガード下を少し歩いて駅ロータリー前の入口へ、入ると受付で無償にて団扇を配布していましたがゴミになりそうなので貰わない。入場料220円は交通系カードで精算可能、懐かしの硬券が出てくるので懐かしくも無い改札にそれを通して入場。いや、今ならスマホのタッチでそのまま入れるんじゃない?その先には改札員が入っていた懐かしの集改札ボックスがありそう考えると改札口も進化しているかも。
懐かしの改札
 鉄道系博物館のお約束で子連れ客がほとんど、鉄道だから男の子だよねと思いきや女の子連れもいます。幼児連れのパパママや孫連れの初老の人、小学生は展示よりも館内に点在するスタンプをコンプリートするのが忙しく展示なんぞほぼ見ていませんがこちらも大体両親同伴ね。入って一番奥にベビーカーの駐車スペースがあって本当にそう、ですので展示のボタン類は子供に譲って押さないように心掛けないと。


銀座線
 改札を抜けて左手壁面に地下鉄の歴史が書いてある、と言っても旧営団の話ばかりなので都営地下鉄はどうした?と突っ込まざるを得ない。年表だと南北線と副都心線の間に大江戸線は出てくるんだけど、浅草線や新宿線に三田線も展示に混ぜて欲しいです。丸ノ内線と銀座線の現物が展示してあり丸ノ内線は内部に入る事が出来ます。私は丁度地下鉄の冷房化が始まった頃によく乗っていたのでこの辺の車両が来ると暑くてガッカリしたなと言う思い出しかない。

 パンタグラフではない第三軌条の現物を見る事が出来たのは良かった。レールの間に送電線が通っていると思っていましたが、まさか通常のレールに電気を流してコレクターシューと呼ばれるゴツい鉄板で集電しているとは。銀座線はレールの継ぎ目で一瞬停電したのですが第三軌条の継ぎ目だったとは。パンタグラフ方式が無いかと言うと私鉄との相互乗り入れをする路線にはあります、パンタグラフを空気圧で上下させる展示が人気。私もやってみたかったのですが子供が貼りついていたので、本物と同じ音がするのがイカす。
パンタグラフ操作体験
 地下鉄職員の仕事と仕事道具の展示と営団地下鉄の記念切符類の展示の先は地下鉄トンネルの掘り方のボリュームが大きくなり地下鉄博物館と言うよりもシールド工事博物館と改称した方が良いんじゃ?と言うくらいにシールドマシンの展示が充実しています。シールド工法の正式名称?が「泥水式シールド工法」とは知りませんでした。円盤をグルグル回転させて地面を掘り進む際に水を噴射していたのね。模型による工法の説明やカッターの種類で上下線運行出来る巨大トンネルからホーム部分も同時に掘る事が出来るのに感心。

 開削工法と言う地面に穴開けて掘り進む工法も紹介していましたが昨今の大深度地下鉄を鑑みるにもう無理だろう。南北線の工事で溜池交差点がもう未来永劫このままなんじゃ?と当時感じた位に鉄板で蓋したままだったのを思い出しました。シールド工法で作成したトンネルの現物輪切りサンプルが展示してありトンネル内にどんな物が通してあるかの説明も良かった。今時はまくら木にゴムかまして振動抑えているのか。昭和の運転士や車掌は携帯電話を持っていてスゲエと思ったらトンネル内を通る電話線に繋げて使う電話なのか。
シールドマシン
 運転のコツは「惰行」だそうでモーターを切って惰性で進む事が大事。副都心線の経路図を見ると地下といえど平坦ではなく上り下りを走っていて、既存の埋設物を避けるとこうなるのかね?運転について学んだ後は大人気の運転シミュレーターがあります。運転台部分が前後に動く本格的タイプは大行列で私が見た時には4人組の成人鉄道マニアが係のお爺さんに厳しく指導されつつ遊んでいた。その脇にはもうちょっと簡単なシミュレーターが5台並んでいますがちゃんと運転台はそれぞれ別の形をしている位凝っていた。

 あとは一番奥にあるレイアウト運転を見れば完璧かな?地下鉄の鉄道模型と言う事でこだわって地下を走るから大きなレイアウトの半分しか見えない。地上は簡単なビルが並んでいる筈が赤坂見附界隈が何故かやたらと作りこんであり赤坂プリンスホテルの旧タワーがあったりもする。運転が始まると乳幼児の阿鼻叫喚になるので早々に退散。総合指令所が何故かクイズコーナーになっていたりと鉄道系の博物館は親子で楽しむ事が出来る施設にしてあるのが基本ですが展示する側のアカデミックに見せたい展示もちゃんとあるのが良いです。売店で売っていた東西線の駅名キーホルダーは意味不明でしたけれども。

地下鉄博物館
https://www.chikahaku.jp/


タグ:葛西
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