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袖ケ浦市郷土博物館_ (千葉県袖ケ浦市下新田) [郷土博物館]

 隔週で日曜日はアクアラインを渡ってJAきみつの直売場へ買い物に行っているのですよ。3箇所ある直売場の1つであるゆりの里のすぐ先にある袖ケ浦公園内に袖ケ浦市の郷土博物館があると知りこれは見にいかねば。フラワーラインと呼ばれる広域農道を進むとゆりの里の切妻屋根が見えてくるので、そちらへ曲がり直売場前を今回は通過して右方向へ案内板の通り進むと駐車場は満杯。 

 日曜ではあるし袖ケ浦公園へ遊びに来たファミリーが多いのだろうか、東京モンだけにバックで駐車とか余裕ですので空いたスペースに車を突っ込んで博物館を目指す。通路にはイノシシに注意とあり右手は畑だね、坂を下ると古民家とアクアラインなるほど館と言うのもあるそうなのですが本日は3連休中日の大渋滞で既に往路で相当時間のロスをしているから見る余裕はない。切妻屋根が3つ並ぶ施設でして庇の下には竜吐水から近代の消防ポンプまでは屋外展示されているけど皆朽ち果てつつあり恐らく現役時代は消防団がピカピカにしていただろうに可動状態とまでは言わないが奇麗にしようとか思わないのだろうか?
かなしい消防ポンプ
 中央正面の入り口から入場してコロナ禍ですっかりおなじみになった個人情報を書いて受付へ渡すと床の矢印シールが見学順序になっているからその通り進めとな、入館料は無料。アクアラインのパネル展を見つつ左手のミニシアターを見つつ進むと近現代の展示になってアレ?そのまま奥へ進むと江戸時代になるのでこれは現代から時代を遡っていくのか。そう言う風なコンセプトの展示でも無いのでシールは無視して反対側へ行って先土器時代から見る事にする。


全景
 縄文海進から始まって昔は東京湾が陸地だからと言いつつ小櫃川はあったのか、出土品の土器の展示が多くて縄文時代は人口多かったのね。令和4年2月1日に袖ケ浦市の指定文化財になったばかりの土偶も現物が展示されていますがとても小さい。そのまま古墳や土器の展示やパネルが充実、古代の交通について相模から袖ヶ浦近辺への海上交通の話がさらっとパネル1枚で済まされているのが残念。他鎌倉時代の流通に関するパネルもあるのですが何で全部パネルかな?学芸員さんの企画展やりたい位の意欲を感じるのでやって欲しい。

 この界隈も源頼朝の挙兵だ享徳の乱だの戦国時代の北条氏と里見氏とかネタは豊富な筈なのですが古代の後はちょっと流し過ぎじゃないかな?と政治や戦争の話題はほとんどなく庶民の暮らしを中心にした展示でそのまま幕末へ。貫義隊は手塚治虫の陽だまりの樹に出てきた攘夷派を彷彿とされる話でパネル展示中心でしたが面白いですね。戦後は楢葉駅こと現袖ケ浦駅関連の展示が充実しています。

 常設展示室の先に民俗展示室があるのですが、間の通路に平成18年企画展「村のお医者さん」で展示したと思しき地域の廃業した医院から貰ってきた什器類が並べてあって昭和期の町医者とかこんな風だったかな。民族展示室は壁面に農村の通年行事を、内側にヒトのライフサイクルに合わせた地域の行事を展示しています。特筆すべきはライフイベントで振舞われるご馳走が大体食品サンプルで再現してあるのが面白い、農作業の合間に神事や仏事が年中行事として良い感じで織り込まれているのだなと。ライフイベントも地域の構成員として生まれて成長し一員となると言う現代では失われつつある価値観で確かに民俗だわな。
ひな祭りのご馳走
 2階に上がると懐かしの家電類が並ぶ自治体の郷土博物館お馴染みの展示コーナーなのですが、昭和の商店にあった冷蔵ショウケースが並んでいるのは初めて見ました。五右衛門風呂のカットモデルがとてもよくわかると言う。脇の小部屋は山野貝塚の展示でして貝塚から掘り出した貝殻や動物の骨などが整然と並べてあり、魚の骨から種を特定するとか考古学もかなり博物学寄りの事をするのだな。装身具類は死者の副葬品ではなく貝塚から廃棄された状態で発見されると言うのは面白いなと。
五右衛門風呂
 展示の一番最後は上総掘り、この展示は久留里城でも見たな。しかしパネル展示中心だった久留里城と違いこちらは多数の模型で詳細に説明がしてあります、屋外に復元した現物も展示してあったそうですが既に帰りの大渋滞が始まっているのが気になって見ませんでした。廊下に出て階下に降りた壁面に現在放映中のNHK大河ドラマに関連する源頼朝時代の袖ヶ浦界隈の鎌倉街道に絡めた簡単な展示があります、折角千葉氏や上総乃介が活躍しているのでもうちょっと頑張っても良いんじゃないかな。

 出口で受付の女性に「長時間見ていただいてありがとうございました。」と言われた、滞在時間は90分程度なのですが皆さんざっと見て帰るのだろうか?無料の施設なので予算も研究や資料の収集よりも施設の維持で使われているのかもしれない。隣のアクアラインなるほど館などは見ず、逆に閉館時刻までじっくりと見てから木更津市に1軒ある銭湯入って渋滞の中を帰っても良いかもしれない。因みに圏央道からアクアライン連絡橋は乗ってしまえば案外流れるので一般道からすぐ上に乗った方が早く帰宅出来そうです。


袖ヶ浦市郷土博物館
https://www.city.sodegaura.lg.jp/soshiki/hakubutsukan/


タグ:袖ケ浦
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