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埼玉県立川の博物館 (埼玉県大里郡寄居町小園) [郷土博物館]

 さて日曜日、関越自動車道花園ICからほど近い川の博物館へ行こう。近現代の治水と河川物流に興味が有るので荒川脇の川の博物館なんて千葉県の関宿城博物館以上に期待して良さそうだし、バイクで高速を降りて140号線を秩父方面に進むと案内板が多数立っているのでそれに従って進むだけ。254号線で左折して荒川を渡った先の左折しろと言う看板に従い進む、河川敷はキャンプ場で今ってティピー型のテントが流行っているんだなと感心。道なりに進むとかわせみ荘と言う福祉施設の向こうに観覧車ならぬ巨大水車が見えて来てそちらが目的地。河川敷の駐車場にバイクを停めようとしたら一段高い場所に駐輪場が有ったのでそちらに停める。
巨大水車
 受付に行くと新型コロナ時代のマナー説明と検温を受けて入館料は駐車料金だけ貰うとか何とかでバイクは何とタダ、これは日曜日だったからか昨年の台風19号被害で施設の一部公開が休止しているかは不明です。ポツンとある関所から真っ直ぐ博物館に向かえないので昨年大型化して直径24.2メートルの日本一な水車の真下を通る、上からしぶきが案外と落ちてくるんだよね。

 その先を左手に進むと鉄製の巨大な水車と木製の水車もある、鉄の水車は埼玉県内のコンニャク農家で使用されていたコンニャク芋を粉にする機械で施設中に響く作動音。小型の水車は稲籾の脱穀に使っていたそうで、双方かなり貴重な物らしいのですが説明が簡単でかなり物足りない。水車小屋の先が建屋で真っ直ぐ進むと展望台下の吹き抜け部分に出て2階から第1展示室、入ると人形が口上を述べて解説する荒川の歴史コーナーがありコリャダメだと。その口上の1つが「荒川の瀬替え」でその展示を期待したのですが全般的に子供向けだから無理か。


 少々ガッカリしつつスロープを下って第1展示室へ、通路沿いの壁に猛禽の写真が飾ってありこれが特別展との連動企画らしい。大きな展示スペース壁面には1時間に1度3面スクリーンでの映像投影があり、丁度入場した時刻に始まりましたが流域のイメージ映像だったのでスルー。スロープを下り切ると荒川源流のディオラマや源流の暮らしと1時間に1度実演する鉄砲堰があるのですが時間が合わない、この施設は博物館ですが内部に水流が有るのが異質。千葉の大利根分館で展示の中間に水槽が並んでいましたがそれどころじゃない。

 つまりは貴重な資料や出土品の展示は一切無いと言う事か。下のフロアに降りてみると最初に船車の展示、これは初めて見たのでちょっと興奮しました。平底の川船の上に水車小屋を乗せた施設でして船の幅よりも小屋が大きく左右にはみ出ているトップヘビー構造、水力で小麦を挽くんだそうで船体は移動可能な今なら台船的な構造だったのかな。展示では川岸に乗り上げて水車を廻していましたがどう運用していたんでしょうね?内部には火鉢で簡単に煮炊きや飲食が出来る風になっていて実に興味深い。
船車
 その奥には荷船と呼ばれる通称高瀬舟もあり、こちらは解説イベントの時間にたまたま居合わせたのでお兄さんの解説を10分間楽しむよ。荒川の高瀬舟は全長10メートルほどで2~30メートルが普通だった利根川と比べるとかなり小さい、解説を聞くに急流の荒川を遡上するのが大変だった様なので大型船は運用が難しかったのだろうか。実物大の展示模型は帆を張った状態なので麻かな?帆の様子も良くわかりました。展示の終わりには水塚と言う盛り土をしてその上に緊急時には垂直避難に使う土蔵の解説がこれまた子供向けにありなんとこれでオシマイ。

 スロープを下った事で1階に降りて来てそのまま第2展示室で企画展示を見る、荒川流域の猛禽類とかで鳥類はそんなに興味が無いんだよね。そう思いつつもヨタカのはく製は破損しているのか元が変な顔なのか見入ってしまった、アオバズクの食べ落としがオオミズアオとアブラゼミの羽根ばかりで双方我が家周辺に大量にいるものだからいるのかもねと。

 しかし展示を40分程で見てしまった、屋外展示は昨年の台風19号で冠水していて水槽展示も噴水も公開休止。屋上展望台も何が見えるわけでも無いなと上がって見下ろすと白い荒川流域の模型が案外凄い事に気付いて見に降りる。甲武信岳の源流から東京湾ゲートブリッジを1/1000で再現していて、流域のこちらの施設から遊水池でもある川幅日本一を経由して都民にはお馴染みな放水路部分の風景とか。これは子供はつまらないけれども大人には楽しい展示ですね、念入りに見てしまった。
荒川大模型173
 子供向けの遊具もあり学習施設にもなっているので幼稚園児や小学生連れの親が多かったです。もう少しアカデミックな展示を期待していたんだけれども、と言う事で折角秩父長瀞の入り口まで来たのだから時間もあるし近くの自然の博物館をハシゴする事に決めたのであった。
去年の台風の痕

埼玉県立川の博物館
https://www.river-museum.jp/


タグ:鉢形
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