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両国花火資料館 (墨田区両国) [郷土博物館]

 地図を見ていたら両国の回向院脇に両国花火資料館と言う物がある、面白そうなので早速行く事に。しかし開館時間は12時から16時までで、土曜日は午後から終日お茶の水に行った関係で普段土曜日に済ませる用事を日曜14時まで作業せねばならない。14時過ぎに用事を済ませてから原付で都内を横断して両国橋を渡る、原付を乗り捨てて目的地はどちら?と思ったら京葉道路沿いに看板が出ている、日曜営業は5・6・9・10月のみだそうな。正確には7・8月は毎日開館していてそれ以外は木・金・土曜日だけ、矢印に従い進むと公共の喫煙スペースがあり近隣で作業している人がタバコを吸っている。と言う事はマナーを守る皆様なのですがパッと見て良い印象は無いですね御免なさい。

 その奥に扉があり開けてみると小さな店舗か家庭のリビングほどのワンルーム展示室だった、先客が15名ほどいて男性が独り解説をしている最中。コレはどう言うシステムなんだ?と言うのは常駐スタッフがいて来訪者に展示の解説をするらしいのですが、本日々曜日だけに団体が来たからか張り切って展示を一通り解説している途中らしい。私が来る前には何処まで解説していたのかは分りませんが、壁面の年表と浮世絵を扇子でバシバシ叩きつつ解説。コレを4時間の内何度やるのかは分かりませんが何回転もするのは辛そうだ。
入り口


 江戸の花火の歴史は明暦の大火で一旦中断後吉宗将軍の代に復活、庶民の納涼目的だそうでして、徳川吉宗は隅田川に桜を植えた人だと言うのは「すみだ郷土文化資料館」の企画展で見たよな。とは言っても花火の打ち上げは完全に民活頼りだったそう、隅田川に浮かんだお大尽の舟に花火師の営業が注文を取りに行って受注しただけ打ち上げると言う何とも現金なシステム。そして江戸の花火は色は一色で現代の様に丸く広がらないそうで、そう言うのは明治以降に改良されたとか。

 展示が簡単なのであまりコチラでベラベラ書いちゃ営業妨害なので詳しくは観に行ってください、どうも解説の冒頭にビデオ上映が有ったそうなので私はそれを見逃しているね。花火の解説ではスターマインが花火の種類ではなく発射装置の名称だったと言うのは知らなかった、一番驚いたのは毎年テレビの生中継まである大イベントなのに実は打ち上げている花火が5号玉と言う特に大きくも無い物だった。東京湾の華火大会なら1尺玉(10号玉)位は打ち上げていたように思うけどね。
花火の種類
 その理由は5号玉と言えど開く時は190メートルも開くそうで、それが大体隅田川の川幅だからそれより大きな物を打ち上げると民家の上やら国道を通行止めにして路上に座り込んでいる見物客の上に火の粉が降り注ぐ恐れがあって大層危険なんですと。展示してある3尺玉は本物なら重量200キロで高さ600メートルまで打ち上げると600メートル開くと言うから、田舎の河川敷ならともかく市街地じゃ無理でしょう。なのでかつての様に両国で打ち上げたいと言う向きがいても現打ち上げ会場に比べて両国は川幅が狭いので無理なんですと。
回向院
 勉強になりますね、花火が破裂する仕組みや打ち上げの時に音がする物や尾を引いて昇っていく仕掛けと言ったトリビアや、打ち上げに使う筒にボール紙製の物もあるなんて話も面白かった。入り口脇に書籍類もあり花火の資料館でもあるので小さい施設だからと言ってバカにしちゃいけないね。出ると隣が回向院でして、ねずみ小僧の墓が有名なのですが犬猫の供養塔が沢山あってそちらの方が面白かった。少し歩くと忠臣蔵の吉良上野介屋敷跡が実にオリジナルの86分の1サイズで残っていたのでそちらも見学、それ以上進むと名所旧跡や博物館が大量に有るのでそこらで止めておきました。折り畳み自転車持参で朝から来ればそこそこ廻る事が出来るかもしれないね。
吉良邸跡

両国花火資料館
http://visit-sumida.jp/spot/6036/
http://www.japan-fireworks.com/yogo/ryogoku.html


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