鴻の湯 （荒川区東日暮里）

　日曜日、ここの所コロナ陽性者は毎日先週比で千人ずつ位減り続けていますがステイホーム。と言うよりも読んでいない本が溜まってどうしようもないので本日は読書デイにする、昼寝もしましたが少しは捗ったかな。１６時過ぎに起動して風呂に行くか、荒川区内の風呂屋に久しく行っていない気がする。しかし都心通過はパラリンピック規制で難しそうだから昭和通りで迂回して上野を過ぎて鶯谷駅前から日暮里方面へ進み常磐線の線路を三ノ輪方面へ戻る、これなら昭和通りから明治通りに入った方が近かった。狭い幅員を進むと帝国湯前を通過、こちらはオシャレなレトロ銭湯ですが訪問はまた今度にして通過。

　住宅密集地を抜けて開けた場所に出ると目的地の鴻の湯（こうのゆ）、宮造りではない切妻屋根の東京式銭湯でして短めの油井型煙突は前回訪問の４年前と変わらず。周囲を一周して常磐線の高さ制限２．２メートルなアンダーパスの写真を撮ったら４年前にも撮影していて全然成長していない自分。正面入り口左手の町会掲示板前に原付を停める、蚊の発生源を絶とうとか言う掲示が貼ってあります。４年前はロゴ入り暖簾でしたが今回はヤマザキマリ氏のイラスト暖簾をくぐり左手の下足入れに雪駄を仕舞う、ちょうど女湯の客が何名か出てくるタイミングで入れ替わりに入店。

　するとフロントが無人だった。番台銭湯時代の脱衣場を３等分して中央にロビーを作ったパターンの風呂屋ですが、右手はフロントもあり前庭部分はコインランドリーにされているので右手の男湯側だけ狭いんじゃないだろうか？ロビーはソファーの奥に懐かしのブラウン管式ワイドテレビとリモコンがあるから勝手に何か見てやろうか？悔しいので無人のフロント写真を撮りＱＲコードスタンプラリーをやって１５日から始まるスタンプラリーの台紙やら無料配布のマスクケースを貰っていると男湯側からご主人登場、脱衣場で常連客と談笑していた模様。

　４８０円払って入場、右手の男湯は上述の通りフロントとコインランドリーにロビーで削られて番台時代の半分も広さが無いんじゃないだろうか？脱衣籠が積んでありますが使う人はいませんね。コロナ対策の換気のため掃き出し窓が全開になっていますが木が茂って暗くそれこそ藪蚊の好む環境じゃないか。その外壁側の庭に出てコンクリの濡れ縁と言うよりは長いタタキな廊下を進んだ離れにトイレ、スリッパが壁に立てかけてあるのに気付かず裸足で利用。段のある和式で掃除は良いのですが古い施設だけに臭いは強い。脱衣場の天井は格天井でフロント背面のロッカーはＬ字型の変なレイアウトです。

　前庭の片隅に岩田の井戸ポンプがあり時々動いて水を汲んでいる、改装前の国立にある鳩の湯でも井戸ポンプは見たな。浴室出入口左手のドレッサー下にボディソープとリンスインシャンプーが３セット用意してあるのを借りて浴室へ、島カラン１列でカランは仕切り側から６－５－５－４と仕切り側手前に立ちシャワー１、ケロリン桶と腰掛を持って島カランに陣取る。カランは日の丸扇刻印のボタン式ね、因みにケロリン桶はロゴ入りと無地の２種類。

　全身を拭ってから浴槽へ、基本的に１槽です。仕切り側に１点ボディジェットとハイパーマッサージ、中央部分に寝風呂があり外壁側がバイブラ。マッサージに限らず全てハイパー系でして先ずはハイパーマッサージと言うつぼ型浴槽に入ると底が浅くて半身浴だった。隣の同じくハイパーなボディジェットをしばらくブクブク、お湯が熱くないので汗が出るでも無いなと寝風呂へ移動。浴槽の奥行きが無いので小柄な人でないと足を延ばせませんが仕切り側のハイパー系から良い感じで右半身にお湯が当たって汗が出る位に体が温まります。

　上がって体を洗う、相客は常時２～３名で近隣の常連さんばかり。昨今は若年層のサウナブームでこんな都心ならばサウナ付きの銭湯に行くと物凄く混んでいたりしますがこれ位平和なのが嬉しい、経営者サイドとしては昭和期の賑わいが戻ってきた様なブーム様々なのでしょうけど。壁面はサイディングで覆われているので壁画は無し、仕切り側と浴槽上に花の模様入りタイルが貼ってある程度。立ちシャワーを浴びて上がると丁度お客の切れ目でご主人がまたフロントから出て外に立っていた。

　原付を起動していると常連さんに話しかけられたのでしばし談笑、帰りも昭和通りでは芸が無いと後楽園方向に抜けたら遊園地が灯火類を消して営業していて何だかね。三宅坂交差点で右折したかったのですが青山通りは全面封鎖されていたので国会前交差点で六本木通りに入り桜田通りで帰宅しました。


鴻の湯
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