大黒湯 （杉並区和泉）

　土曜日、台風襲来中。日中は何度か降られましたが夕方以降は雨が止んだので風呂に行けそう、２０１０年の終戦記念日に行った大黒湯にまた行ってみようと言う事で環七外回りを北上。大原交差点を過ぎてすぐ並走する商店街に入り側道に目的地、昭和２７年創業だそうで宮造りでもない切妻屋根の木造銭湯です。奥に油井型の煙突が見えるので裏に廻って撮影ポイントを探しますがこの界隈は建て込んでいるのでよく見えるポジションが無い。

　周囲を検分してから正面へ、左右にあったであろう前庭部分は両方ともコインランドリーに改造されている。エントランス右手に下足入れがあり左手の窓からはコインランドリーが見える謎仕様。自動ドアを抜けると正面にフロント、右手に小さなテレビがあり左手の公道寄りにミニキッチンがあるのは昔軽食の提供をしていた時期でもあったのかもしれない。

　回数券を渡してから左手の脱衣場へ、柱とモルタル壁は戦後文化住宅そのものですが高天井が水色に塗られて中央に白いオブジェが貼り付けてあったりと改造はしている。外壁側ロッカーに荷物を仕舞う、ロッカー隣の掃き出し窓前には血圧計とデジタル体重計。デジタル体重計は浴室との境側にもあるので２台。トイレは公道側でやたら広い個室に古い洋式便器。

　浴室へ、島カラン１列でカランは外壁側から２－５－５－６と仕切り側手前にカラン１つ潰して作った立ちシャワー１。１１年前に来た時はシャワー有ったかな？ケロリン桶と腰掛をもって島カランに陣取る、カランは日の丸扇刻印のボタン式。島カランのシャワーが変わっていて１つおきに下部に水栓の付いた物がある、壁に使用方法が貼ってあり要は上のシャワーも下のカランも使えますと言う事らしいですが何か便利なのだろうか？他所の風呂屋では見た事がありません。

　外壁側の脱衣場寄りには無料のスチームサウナがあるので全身を拭った後先ずは直行、定員３～４名の小さめな施設でして３分の砂時計が２つ置いてあります。無料のスチームサウナと言うと４０度前後の低温が相場ですがこちらは熱い！５０度は軽く超えているんじゃないだろうか？しかも蒸気発生器がほぼ動きっぱなしなので３分でもう汗だくですがもう３分粘り６分で出る。１１年前はサウナを６分３往復して、水風呂も水シャワーも無いから代わりに桶に水を貯めて浴びたら全然体が冷えずにのぼせたのですよ。

　しかし今回は立ちシャワーに水が追加されている、壁面に塩ビ管が追加されているのでそれこそここ１０年ほどの間に追加されたのでしょう。水と言ってもこの時期は２５度位かな？それでも全身を冷やす事が出来るのはありがたい、水道水なので冬場はとんでもなく冷たいだろうからこの強烈なスチームサウナとの組み合わせは気持ち良さそう。サウナ自体は個人的に「地獄サウナ」と呼んでいる大田区池上にある休業中の久松温泉に次ぐレベルのスチームサウナですので、これに水シャワーが追加された事でレベルの高いサウナライフをエンジョイできると思う。

　サウナ２往復して浴槽へ、仕切り側が座風呂に改造された深槽で外壁側は気泡の浅槽。座風呂でノビてから上がって体を洗う、シャンプー類の備え置きは無いので持参した物を使う。今度は浅槽へ、壁面に気泡（超音波）と赤外線の効能書きが貼ってありますが赤外線は点灯しておらず。壁画は男湯側に新しめな富士山の絵ですが特に署名は無かったような。立ちシャワーを浴びて上がる、外壁側のデジタル体重計は乗ってから年齢と身長を入力すると体脂肪率が表示されるので面白かった。帰りは往路同様に環七内回りを戻りました。


大黒湯
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