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福島県立博物館 (福島県会津若松市城東町) [郷土博物館]

 鶴ヶ城見学を終えて駐輪場に戻ると奥に県立博物館、雨雲レーダーアプリを見ると引き続き埼玉県や栃木県で記録的短時間豪雨が猛威を振るい続けているので慌てて帰る事も無い。会津にある博物館なんて次回いつ見学する機会があるかわからないのでここは見て行こう、企画展の「興福寺と会津」と言うのは捨てて常設展だけ見る事に。ドピーカンで暑い外から涼しい館内へ、入館料は常設だけならば270円でこちらもJAF割引は使えず福島は駄目なのか。
全景
 常設展は郷土博物館になっていて旧石器時代から順番に学習が出来る様になっています、と言っても私の様に方々の郷土博物館ばかり見て廻っていると大体同じだなと。と言っても関東や福島県いわき市を見て廻っての感想なので、これが近畿以西とか九州だとどうなるんでしょうかね?中央に竪穴住居が復元してあるのですが、複式炉と2階と言うかロフト部分が有るのが珍しいと言うよりこんな形式は初めて見た。同じく初めて見たのがアスファルトでして、まさか石器時代に接着剤として使っていたとは。棒に糸で縛り付けているのだと思っていた。

 土器類とかなあ、実は古代にはあまり興味が無くて近代から頑張っても中世くらいなのですが前半部の展示はついつい丁寧に見てしまう。土器棺の展示が多くてどうやって作ったのでしょうかね?死体の軟質部分を除去して壺に詰めた後に素焼きにしたのだろうか?土器棺と言えばいわき市考古資料館に家型棺が展示してあったな、どうも何処でも県立の博物館は複製品を展示してあるのが本当に謎でして、土器なんぞの展示はいわき市の方が大量に有った分良いのかもしれないわ。しかし9世紀の製鉄場についての豊富な資料を用いた解説や鉄滓の展示は良かった、古代の製鉄法が実に良くわかります。


 中世コーナーでは板碑の展示、しかし関東地方ならお馴染みな緑泥岩の巨大な剥片ではなく道祖神や地蔵菩薩みたいに普通の石を材料にしているのが逆に珍しいわ。ここいらで腰痛が一旦ピークになってすいませんあまり良く見ていません。江戸時代の展示は農具や木工職人に漁師の生活と私の好きな民族系、越後獅子の獅子頭の先に天明の飢饉関連の展示があり福島は酷かったのかなと。
緑泥石ではない板碑
 そのまままたもや戊辰戦争でして、もう白虎隊記念館に鶴ヶ城と白虎隊関連の展示を1日で3度見る展開なのか。帰宅してから録画して消さずに残してあった6年前の大河ドラマ「八重の桜」を見直しましたが、あれだけ大勢死んだらそりゃ恨みも消えないなとは思う。佐賀藩のアームストロング砲を復元した物が展示してありこんなのだったのかと、白虎隊記念館には火縄銃をそのまま大型化して砲架に載せたような大砲が展示してあったので随分と違うなと。もし旅行前に八重の桜を見て復習しておいたら博物館近くの佐川官兵衛碑に西郷頼母邸と小田山位は追加に観光したのに、げに先達はあらまほしきことなり。
アームストロング砲
 その先には太平洋戦争中の資料、代用燃料バスなんぞが飾ってある。現代になっても相馬の干拓は良いけど近代まで使っていた丸木舟とかねえ、縄文時代の復元品かと思ったよ。福島と言えばな常磐炭鉱については結構なスペースを割いて要領よく解説、私はいわき市のほるるで見てきたからな。とか思いましたが両親の祖父が双方とも石炭会社で働いていたので念入りに見学しましたがヤマの暮らしなんぞをパネルで要領よく説明してありますね、福島県の児童が授業の一環で来る施設なのでこんな感じだろうか。会津と言えばな明治21年の磐梯山の噴火についてもパネルや模型で解説がしてある、磐梯山の噴火は知っていますが詳しい解説を見たのは初めてかな。

 ようやっと1周したか、と思ったのはもう腰が痛くてたまらなかったからなのですがまだった民俗コーナー。正直土器なんぞより余程興味が有る分野なのですが、毎度古代史で時間と体力を使い果たして見学が雑になるのは何か打つ手は無いのかねえ?藁で編んだ防寒具や竹細工の籠とか麻織物の話をもっとじっくりと見たかった、動画も面白そうでしたがね。更に先があり自然科学のコーナーでは福島と言えばなフタバスズキリュウの骨格標本がお出迎え、かと思いきややはり複製なのね。本当に県立博物館は何処に行っても展示品の複製率が高いのは何故なんだか?
フタバスズキリュウ
 ロビーに戻るともう歩けません、山車の前のスツールでしばしぐったり。トイレに行くと向かいの体験学習室で子供向けのクイズをやっていて蝶や蛾の標本を見つつ回答するようでしたが、実は我が家は都23区内ながらオオミズアオの繁殖地なので標本のミイラっぽさにイマイチだなとか思い見た。外に出てレーダーアプリをチェックすると引き続き埼玉県や栃木県に引き続き豪雨が降っているので時間稼ぎのため磐越道ではなく昨日の道を逆走する感じで帰宅、しかし甲子トンネルで雨雲に捕まりそのまま都内までカッパを着たまま帰宅。道中で雨に降られたのは2度ほどで完全に乾いたところを灼熱の首都高山手トンネルでのミスト噴霧であまりに暑くて出た先のガソリンスタンドで脱ぎましたよ。

福島県立博物館
https://general-museum.fcs.ed.jp/


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