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さいたま市立博物館 (さいたま市大宮区高鼻町) [郷土博物館]

 日曜日、さいたま市の郷土博物館へ行こうと言う事で中山道をひたすら北上、鉄博の下をくぐる道を進むと県立歴史と民族の博物館への道なのですがこのルートだと東武野田線の踏切を超えねばならない。そう思っていると案の定捕まってコレがやたらと長いのよね、ようやく渡ってから大渋滞の産業道路に出て堀の内で右折すると博物館。と言うのは何の事はない氷川神社の参道脇だった、参道沿いで博物館の隣にある図書館の駐輪場に原付を乗り捨てて歩いて向かう。

 入り口前では何故か子供が一生懸命火おこし中、石器時代に弓型の道具を使い摩擦熱で火をおこした事を体験型学習出来るように入り口脇に火おこしやけん玉なぞが箱に入れて用意してある。石器時代までさかのぼらずとも江戸時代の火打石体験で良い気がするけれども、あちらはリアルで発火するから危ないか。入ると左手に事務所と右手に椅子に座った女性スタッフ、正面の打掛は希望者に着付け体験をする用。階段を降りると廊下に昔の遊びコーナーがあり畳の上にも小学生グループが、百人一首の詠み方を音だけ真似して歌風にアレンジして遊んでいてなるほどそう聞こえるのね。
玄関にある昔の遊具


 見学は無料、しかしオッサン独りが来るのは胡散臭いのか警備の方がやたらと来るように。常設は旧石器時代から始まって配列は県立歴史と民族の博物館に近いかも、しかし展示がレプリカばっかりの県立博物館と違い本物が並んでいる。展示が完全に小中学生の社会科の教科書そのままで現物を見ながらの移動教室状態、すぐ近くに県立博物館があるので児童の学習用に特化しているのか。それでも貝塚や土器の解説は詳しく東京23区東部と並んで荒川・江戸川・利根川流域で縄文海進では海の底だっただけの事はある。土器の耳飾りが変に充実していて、コレは引率の先生次第で児童の喰いつきがかなり良いんじゃないかな。

 その土器が縄文時代から古墳時代にかけて進化していく様子とか、割れた土器に穴を開けて紐で繋いで再利用する様とか。私もこれだけ郷土博物館にばかり行っていますが、やはり関東地方の当時は今なら地方都市だったのかなとつくづく思う。これが北九州とか大和朝廷のあった奈良周辺だともうちょっと文明を感じさせる展示品なのかもと思う。その古代を過ぎると戦国時代の話から一気に江戸時代の宿場町に飛んでしまうのも関東の特徴、徳川家康が来るまで何も無い河川敷だったものね。この地域は利根川や荒川水害や治水の歴史があるのですが、それは県立博物館と市内の浦和博物館で触れているからか一切記述が無いのもある意味凄い。

 展示も一気に時代が新しくなって江戸時代の中山道大宮宿へ、既に整備されていた氷川神社参道をそのまま街道に転用する案もあったところをわざわざ別に設けたとありそんな所にも歴史があるのか。現代の感覚では江戸から京都に行くなら東海道の方が行程も簡単に見えるのですが、箱根峠があり川に橋が無いから増水時に通行止めになる東海道よりも中山道の方が旅行の日程が計算出来るので案外人気があったとか。中山道の難所と言えば碓氷峠ですが何年か前のブラタモリで思ったほど急でも無いと紹介していたし、当時は女街道と呼ばれる位に楽なルートだったとか。

 その先は農機具コーナー、コレはつい数十年前まで田園地帯だった地域の博物館ほど展示が良いので。例えば板橋区なんぞは見事な収蔵品の数々だった、そこはさいたま市も負けてはいないね。農家の土間の一部を再現してそこに当時の民具を並べてあるのが良かった、写真を撮りたかったけれども撮影は1階で許可取ってくださいと言う話で個人的な趣味の為に許可を取るまでもないなと。その土間の入り口に米俵を持ち上げる体験コーナーがあり、コレが俵はビニール製なのですが重さはリアル。品川の物流博物館にあった米俵は中身が入っていない本物だったので軽々と持ち上げる事が出来ましたが、こちらは重さを体験する物で40歳以上の人がやると腰をやられる重量だったので断念したよ。

 その先が近現代で戦時中の暮らしから平成の大合併でさいたま市が誕生する経緯まで。そこでまた昭和の子供の遊びコーナーになっていて、割りばしで作る輪ゴム鉄砲なぞが手に取って遊べるようになっていたけど、私の世代でも輪ゴム鉄砲は文献参考に作る位で遊ぶなら銀玉鉄砲だったが。練馬区は年配女性が常駐してお手玉の指導とかしていたな。1階の特別展は子供の誕生から七五三までの行事やおもちゃを展示していて、赤べこなんて久々見たわとじっくり見学したかったのですが閉館時刻でざっとしか見る事が出来ず残念。
全景

さいたま市立博物館
https://www.city.saitama.jp/004/005/004/005/008/index.html 


タグ:北大宮 大宮
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