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広島市立郷土資料館 (広島市南区宇品御幸) [郷土博物館]

 広島旅行最終日、呉駅で呉線坂駅までの切符を買い代行バスに乗る。往路と違い帰りはバスがスカスカでも定刻になると発車するのが良いね、国道31号線沿いのJR呉線復旧工事を見つつ進む。坂駅から呉線で広島駅に着いて南口へ、広電(市電)乗り場で広島港行きを探すと宮島にも市電で行く事が出来るのね、無理だと思っていた宮島観光に行く気になりました。目出度く目指す市電に乗る、車窓がそのまま広島観光になるんでありがたい。

 宇品二丁目で降りると郷土資料館と言う案内板があるのでそちらへ住宅街を進むと宇品西公園があり、その中にレンガ造りの建物があり目的地の郷土資料館ね。郷土博物館好きとは言え広島まで来て市立の博物館に行く事も無いだろうと思うでしょうけれども、本日は15日なので原爆ドームだの平和記念公園は混雑が必定なので静かな場所を観光しようと思った次第。とは言え夏休み中は企画展としてお化け屋敷をやっているので幼稚園児位の子連れ客が多いですね。
正面


 戦前は軍の缶詰工場だったと言う建物でして入って先ずは小便をと思いきや照明が半分切れていた、百円の入場料を払って入ると広島市の地図がドーンとあるので小学生が社会科の授業で来る施設なのだな。通路と言うかロビー部分には宇品港整備のパネル展があり、「人造石」と言うものを使ったとか何とかで初めて知る建材や工法だったので興味深かったです。奥にはお化け屋敷だけに妖怪の人形が立っていたりしたけれども。

 奥左手の常設展へ、先ずは海苔と牡蠣の養殖。広島と言えば牡蠣が有名かもしれないし、海苔と言えば「この世界の片隅に」ですずさんの実家が江波で海苔の養殖をしていたし。宇品の江波は西に1キロほど離れていたけれどもね、東京都大田区の「大森海苔のふるさと館」の見学をした身としては西も東も同じ手法で作るのねえと言う感じ。牡蠣の養殖は技法よりも「牡蠣船」と言う江戸時代から有ったと言うカルチャーが興味深かったです。昨今人気の牡蠣小屋みたいなロースターの店ではなくちゃんとした料理を提供する船上料亭でして、私は読んだ事ありませんが谷崎潤一郎の「細雪」にもちらりと登場するそうなのでメジャーだったのだなと。
牡蠣船料理の一部
 そのまま外壁沿いに進むと米農家に麻の製糸に傘だ下駄だと、中央の展示に移動すると天蚕(ヤママユガ)の生糸生産に川舟の実物大模型も展示。と言っても関東の高瀬舟の様な大型舟と比べるべくもないのですが、そこは平地が広い関東と河口周辺部以外は渓流みたいな山陽地方の差だろうか。郷土資料館お馴染みの昔の暮らしコーナーがもうこの世界の片隅に時代その物なので、ファンの人は案外と来るべきじゃないだろうか?
戦時中の台所
 2階のお化け屋敷は明らかに幼児とその保護者向けだったので流石に入る気がせず、ロビー奥に体長10センチほどの妖怪フィギュアが飾ってあったり付喪神にちなんだ昔の民具なんぞも展示してありました。郷土資料館だからもっと歴史関連の展示かと思いきや、産業にかなり特化しているので歴史関連の施設は別にあるのだろうか?帰りは反対側に出たら大型商業施設があったり。そのまま広電の電停まで歩いて西広島駅まで行き、宮島行の電車に乗って初めての宮島観光も出来ましたよ。

広島市立郷土資料館
http://www.cf.city.hiroshima.jp/kyodo/


タグ:宇品二丁目
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