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豊島区立郷土資料館 (豊島区西池袋) [郷土博物館]

 日曜日は豊島区立郷土資料館へ、池袋駅の西口ですが駅前なので東口側のJR線アンダーパス脇の「西武スマイルパーク南池袋駐輪場」に停めて西口へ。消防署角を左折して劇場通りに入るととしま産業振興プラザビルがある、その正面に乗り捨てられた原付を駐車監視員が取り締まっていたのでやはり停めて正解。エレベータで7階に上がると出て正面と右手が資料館ね、なんと2017年10月1日にリニューアルオープンしたばかり。以前の展示はどうも政治臭が強かったので敬遠していたのですが良かったわ。
駐車監視員が
 ついでに以前は入館料を取っていたのが無料になったとかでまたラッキー、エレベータ正面が図書コーナーでその左手に五月人形が好評だからとまだ展示してある。区民の寄贈品らしいけれども、通常の鎧兜に鍾馗様だけではなく神武天皇や加藤清正の武者人形が並んでいるのが珍しい。常設は何と一間だけで隣の企画展示室を合わせても23区内で有数の狭さじゃないだろうか?江戸川区の郷土資料室が簡単と言いつつも充実していたのに対してコチラはワンフロア丸々使っている様で相当狭い。


 常設入って正面のパネル「豊島区のあゆみ」は先土器時代から平成まで一気に年表で見せる展示でして流石に無理だろうとか思ったけれども、豊島区のいわれ?な豊島氏が太田道灌に負けたり太田道灌が討たれたりが一覧で解って歴史の勉強としては面白いわ。区立の郷土博物館お馴染みの地層の剝ぎ取り標本も鹿児島湾のカルデラ噴火による噴出物の採取と考察が有ったりで、何故東京都豊島区でシラス台地誕生の秘密を学ばねばならないのか?とは思うけれども飛行距離がロマンですね、火山灰の他水田跡の有機物標本も顕微鏡で観察できるし。

 土器は日本中出てくるのだなとしみじみ思います、ココは良くある複製品ではなく本物を展示してあるので粉々の破片を復元している様に感心するやら呆れるやら、割れた面も摩耗しているからピッタリではなさそうなのに。水の確保が難しい地域だそうで畑作をしていたら江戸が大きくなって豊島区エリアも江戸の一部に組み込まれたり、大都市近郊と言う地の利を生かして植木の栽培が盛んになって今でいう菊祭りや菊人形のはしりをやっていたのも豊島区なんだと。

 明治期に鉄道網の発達により池袋ではなく大塚が歓楽街として発展したと言うパネルに三業地と思い切り載っていて、やはり豊島区では学習用でもその話題は避けて通れないか。昭和20年4月に城北大空襲があってそれどほとんど焼けたとか、3月の下町大空襲と5月の山の手大空襲に4月は城南地区だと思っていたけれども城北エリアも焼かれたのね。パネル展示が主で収蔵品の展示は少ないのですがその分解りやすいかな?最後には農機具の展示があり、こう言うのは隣接するより田舎な区には敵わないけれども展示品がキレイで程度が良い分頑張っているのかな。

 特別展は戦争・教育・ものづくりでして昨年のリニューアルオープンまでの休館中に収蔵した物品の蔵出しです。戦争と教育は微妙にシンクロと言うか展示が割とダブっていて、でも戦時中の卒業証書とか感謝状が凄く簡単な紙ぺらなんだなと言うのは区民からの寄贈品ならでは。昭和21年に女学生が書いた城北大空襲の作文は半分位を読む事が出来るのでじっくりと読んでしまったよ、学校の話は豊島区民向け過ぎてややよそ者には解り辛かったです。伝統工芸が鉄道の方向幕と言うのも面白いかな、組紐やわっぱの展示は珍しいので面白かったです。

 どこの区にもある昭和の街並み再現とか食品サンプルで昔の食べ物再現とかは無いのですが社会科の授業で見に来るにはほど良いボリュームなのかね、私のように特別区の郷土博物館を全て廻って見比べようとか思ってしまうとかなり簡単な展示なのが分かってしまいます。因みに隣の池袋防災館は博物館ではなく体験型施設なので流石に寄りませんでしたよ。

豊島区立郷土資料館
http://www.city.toshima.lg.jp/bunka/bunka/shiryokan/index.html


タグ:池袋
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