何か禅宗の本ばかり読んでいる、典座教訓も読んでるし修行僧の絵日記本も読んだ。日蓮宗なのに。

正法眼蔵随聞記 (講談社学術文庫)

  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2003/11/11
  • メディア: 文庫

 数年前に吉祥寺の古本屋にて店頭の百円本を物色していたら出てきた次第。文庫になっているのか?と感心して百円なので買い求めました。私が購入したのは学術文庫ではない一般の講談社文庫ですが双方山崎正一校注なので恐らく内容は一緒でしょう、学術文庫だったら百円の棚には決して並ばなかったと思う。巻末の解説を読むに現在流通している書写本は数種類あるそう、本書でも注書きに岩波文庫版ではと違いを強調していますが私は読み比べる事は無いので。

 正法眼蔵ならば道元禅師の教えになりますが随聞記です、2歳年上の弟子懐奘が道元の指導を書き写した内容。曹洞宗の僧侶ならば正法眼蔵を読むのでしょうけど在家で信徒でもない私には随聞記はとても面白い読み物ですね。正直買ったは良いが死蔵していたのを何かの拍子に読んでみたら思ったよりも面白かったのでサクサク読み進める事が出来たのは実に意外でした。