土曜日、諸事済ませて風呂屋へ行こうか。どうも交通量のある市街地を抜けるのは怖いし危なく感じる、そうなると357号線に出て夢の島から明治通りかな?明治通りから新大橋通りへ右折してサンロード中の橋商店街をしばらく彷徨ったのは廃業した風呂屋がこの辺りに有ったなと。しかしそうなると春の湯方向には進めずえらい苦労をする羽目に、前回はあっさりと対面にある旧三大小記念公園に出たのに。中川船番所史料館側から行けば簡単です、すると最寄り駅は東大島なのか。

 油井型の煙突がそびえる堂々とした宮造りの東京式銭湯ですが、正面の唐破風が立派と言うか玄関部分を全て覆いつくす奥行きの深さでこんなのは埼玉県で入った亀の湯以来の長さだな。立派な唐破風には立派な懸魚もある。来客用駐車場もありますが入り口前に原付を停めて入場、右手の下足入れに雪駄を仕舞い引き戸を抜けて浴室へ。番台のご主人に回数券を渡す、外見が社殿造りな割に脱衣場内部はシンプルで高天井が一応は格天井か。飲み物用の冷蔵ショウケースの他アイスクリーム用の冷凍ショウケースもあるのが珍しい。竣工時に贈られた風の柱時計は故障、脱衣場内には「浴室での歯磨き禁止」や「スマホ禁止と言っても使う貴方は何者か」とか貼り紙が多い。

 外壁側ロッカーに荷物を入れる、前庭側は引き戸が全開になっていて今位の陽気なら自然換気で感染防止にもなって何よりも気持ち良いですね。前回7年前に訪問した時には男湯側前庭に八重桜か何かの木がありましたが今回は切り倒されていて50センチほどにカットされた幹が積み上げられている、切り株にサルノコシカケみたいなキノコが生えていると言う。トイレは濡れ縁の先外壁側で60センチ四方の個室45度の角度で四角い割と新しいタイプの和式便器を配置、床と壁は新しい板張りですが水洗は頭上の鎖を引っ張る重力式と言う新旧ハイブリッド。