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モモ [読書感想文]

 タイパ関連の報道を受けて。

モモ (岩波少年文庫)

モモ (岩波少年文庫)

  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2017/07/20
  • メディア: Kindle版

 MXのバラいろダンディを見ていたら鈴木涼美さんがタイムパフォーマンスをミヒャエル・エンデの「モモ」で紐解いていたので興味を持って読んでみた次第。岩波少年文庫と言えば、デュマのダルタニャン物語から濡れ場部分をゴッソリ削除して無理やり児童文学に仕立てた三銃士とか、そんなイメージですが本書は削ったとしても400ページ超えているので気にせず読んで良いのかなと。

 タイパ=モモと言うのはかなりメジャーなアプローチなようです。しかし、そもそもモモを読んだことが無い私には良いきっかけが出来たかな?と思いました。こんなに古典の大ベストセラーでも私のように読んだ事が無い人はいるので。エンデの「ジム・ボタンの機関車大旅行」は子供の頃に読みましたがアニメ版とタイトル以外共通点が皆無で衝撃を受けた思い出。

 タイパの象徴とも言える映画をスマホで倍速視聴する意味がそもそも理解できないので。今年亡くなったゴダール監督の作品なんてストーリーだけ追うとほとんど飛ばして観てしまうと思う。それで稼いだ時間をSNSで炎上したりさせられたり、或いは罵倒の応酬に費やしているならば正しく灰色の男たちに時間を奪われて不機嫌に忙しくしている人達と同じだわ。

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