カレーライスの誕生 [読書感想文]
軽そうなタイトルでページ数も200ページ少々なのですが読むのが大変なのは流石講談社学術文庫。
昨今の文庫本と比べて活字が小さくて文字がギッシリなので読み応えあり、各章が大体50ページにまとめてある。しかし日本のカレーだけではどうしても片手落ちになるのでインドのカレー文化からC&B社のカレー粉まで話を広げてしまった事でやや収拾がつかなくなっている感あり、開き直って400ページ位でも良かった気がする、講談社学術文庫が千円以上するのは当たり前だし。
インド人がカレーを作って食べると言うのはその通りでもあり違うと思う、仕事でインド人との付き合いが多いのですがカレーを作ると言うよりも料理するとカレーが出来上がると言うのが正しいと言うか。コショウとクミンとサバだけ使って簡単にカレーを作って振舞ってくれた時にはビックリしましたよ、長粒米でもちゃんと炊ける日本製の炊飯器も優秀でしたが。なので冒頭の柴田書店を引用してのインド料理解説がイマイチ、本文で触れていますがインドは州毎に文化も料理もかなり違います。