天狗湯 （杉並区西荻南）

　土曜日、年末年始の懸案事項も大体カタが付いて実質この週末が正月休みみたいなものかね？諸事片付けてバイクを起動、岩合光昭の世界ネコ歩きで紹介されたと言う杉並区西荻南の天狗湯にでも行こうかな？動画で見た限りではフロントに寝転ぶネコ越しにお金のやり取りをしていたので私も回数券は使わずわざと千円札を出してみたいところです。

　原付で環八外回りへ、まだ正月の影響なのかそれほど渋滞していません。五日市街道に入って西荻窪駅方向へ、右折して駅方向に向かいつつも駅の手前住宅地内。９年ぶり訪問なのでやや迷走しましたがスマホ地図のお陰で難なく辿り着く。前回訪問時は白壁の３階建て木造銭湯でしたが今回は黒壁に、入口の左右壁面にペンキ絵が飾ってあった部分も黒い板張りに。代わりに天狗とネコが背中を洗いっこしているタペストリーが、流石はネコ銭湯だとテンションも上がる。

　駐輪スペースは裏手と言うので側道から裏に入ると９年前と変わらぬステンレス煙突手前にコンクリート打ちの駐輪場、自転車が斜めに停めてあったので一番奥の壁沿いに原付をぴったり停める。正面へ廻るとやはりネコ推しでリニューアルしたんだなと言う写真が飾ってあるのですが行灯には２３時４５分に掃除を始めますなんて言う改装前からと思しき注意書きもある。

　暖簾をくぐって左手の下足入れに防寒靴を仕舞いロビーへ入場、外から写真を撮っているのが不審者に見えるかな？と気にしていましたがロビーの奥は物販コーナーでフロントは入って右手だった。番台銭湯の脱衣場を３等分して中央をフロント化した風呂屋ですね、フロントの左右に液晶パネルがあり入浴券や奥の物販コーナーまで精算はこのタッチパネルでやる模様。世界ネコ歩きではフロントで寝転ぶネコ越しにお金のやり取りをしていたのでとても期待していましたがネコがいない、物販コーナーのネコ用ベッドも空。

　テレビでは明るい時間に取材していたので夕方以降はバックヤードに戻ってしまうのかもしれない。なので回数券をフロントの若女将に直接渡して右手の男湯へ。ロッカーは外壁側にあり公道寄りには坪庭もあるのですが脇のマッサージチェアを堪能する先客がいて良く見えない。トイレは仕切り側浴室寄りに入口があり自動点灯式個室に節水タイプ洋式便器がありました。銭湯に不慣れな若い人も多いらしく全裸でロッカー前を塞ぐ兄ちゃんとか何だろうね？

　浴室へ、島カラン１．５列でカランは仕切り側から３－３－０－４－４－４と仕切り側手前に立ちシャワー１ですが仕切りのカランはすべてハンドシャワー付き。関西タイプのケロリン桶と腰掛を持って島カランに陣取る。カランは和栗のボタン式ね。全身を拭ってから浴槽へ、外壁側からくすり湯の浅槽・バイブラの浅槽・深槽とバックヤードに行く通路部分を水風呂に改装してあります。けっこう混んでいるので熱めで人気のない深槽へ、年配男性に話しかけられましたが流石に黙浴徹底しようとと言う事でスルー。

　仕切り側の壁面に寄り掛かりつつ入っていたら冷水が落ちてきて何かと思ったら、水風呂から溢れた水が垂れてくるのか。面白いような設計ミスじゃね？と思うような。その水風呂が空いたので移動、元通路なので１名サイズで水温もそんなに冷たくない。深槽と往復すると発汗して気持ち良いです。上がって体を洗うシャンプー類の備え置きは仕切り側の脱衣場寄りに何セットが置いてありましたが組合謹製のフォームタイプだったので持参した物を使う。

　体を洗っていたら左右のカランも埋まって、洗い終えて浴槽へ入ろうとしたら全ての浴槽に先客が５名ずつ位入っている。こんな住宅地銭湯がここまで混むなんて、いくらテレビで紹介したからと言っても混み過ぎなんでは？と思うくらいに子連れや若い人から年配客まで殺到して浴槽もカランも埋まった。一体何事？と思いつつ中央の浴槽に入り結局はまた深槽へ。

　壁面は板なのか板風の樹脂が貼られていて額縁風に清水港辺りのペンキ絵、仕切り側には改装前からあるモザイクタイル画あり。外ではマスクをしない私でも流石に不安になる混雑具合なので立ちシャワーを浴びて上がる、１７時より１時間近く滞在して裏の駐輪場が自転車で一杯になる位混雑していたので人気銭湯です。ネコは明るい時間に行けば会う事が出来るのだろうか？


天狗湯
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