照の湯 （江戸川区南小岩）

　土曜日、先週日没タイムアウトで訪問を断念して中央の菅原湯に行きましたが今日こそ南小岩の照の湯に行かないとね。何せ来週の金曜日で商売を止めてしまうのでもう時間がありません。菅原湯から照の湯まで実は１０分も離れていませんけど。先週は丸八通りから京葉道路経由で千葉街道に入ったのが良くない気もしたので今回は湾岸道で一気に環七まで行って北上、遠回りかなと思いきややはり幹線道路は流れるので一気に千葉街道へ。

　小岩駅前のフラワーロードと言うアーケード商店街で左折して小岩駅方向へ。側道へ左折すると化粧品店と自動車修理工場がありその間が目的地の照の湯です、化粧品店のテント下左半分は照の湯のコインランドリー。敷地内に原付を突っ込みたいのですが厳しそうなので路肩に停める。正面は宮造り銭湯ではなく四角い造りになっていますが裏手の煙突周りは木造銭湯らしい造りです。日が暮れかかっていますが５年前の６月に来た際日中の写真を撮っているから良いか。

　入り口左右のガラス窓は水槽か何かの跡だろうか？広いタタキの奥には閉店に際して貰った花、番台裏手の鏡には閉店の案内と店主の口上が貼ってあります。右手の男湯側へ、年季の入った下足入れに雪駄を仕舞い私の大好きな縦縞のすりガラスが入った引き戸を開けて入場。番台にはおらず男湯側にフロアに降りている年配の女将さんに回数券を手渡して入場。

　１７時過ぎですが混んでいます。と言うよりも外壁側にあるテレビが相撲中継のパブリックビューイング状態なだけ。広い脱衣場でして折り上げ格天井も立派です。前庭側のガラス窓な引き戸も背が低い木枠なので竣工時のままなのかな？窓ガラスには鯉と脱衣籠？風イラスト入りで前庭の池には金魚が泳いでいます。そう言えば脱衣籠は外壁側ロッカー上に伏せて積み上げてありますが何年も使われた様子もなく埃をかぶっています。トイレはそのテレビの裏手で一旦濡れ縁に出た先、段のある和式便器ね。脱衣場には昨年まで飼っていたハチワレネコの写真がありそう言えば入り口の鉢植えにもハチワレの人形が入っていた。

　広大な浴室へ出入口の両サイドに背の低い立ちシャワーが各１あります。広大な島カラン２列でカランは仕切り側から７－５－５－５－５－９、ケロリン桶と何種類かある腰掛の内コの字型を選んで島カランに陣取る、カランは和栗のレバー式とボタン式がランダムに混在してカランのシャワーが無いカランも点在。先週行った菅原湯同様井戸水に含まれるミネラル成分が結晶化してカランやタイルを覆っているので刻印の判別に苦労しました。

　有線放送ではちょっと早いんじゃないの？なクリスマスソング特集。カランのシャワーは水栓を廻すと真横にもお湯が飛ぶので混雑していたら迷惑かけそう。全身をざっと流して浴槽へ、微妙に半円形でして外壁側が大きな浅槽で中央が深槽と仕切側に１～２名サイズの浅槽。空いている外壁側へ入るがとても熱い、じわじわと体を沈めて何とか肩まで浸かる。中央の浴槽との境に女神像があるのですがこちらも結晶に覆われてデロデロに、タイル表面まで覆って何か凄い事に。奥の壁面には青く塗ったベニヤ板で塞いだ何かがあるので入り口同様に水槽でもあったのだろうか？

　仕切り側の浴槽へ移動してみると１～２名サイズで常識的な温度です。しかしこちらの常連さんは温度の低い浴槽に逃げず外壁側の熱い浴槽にも入りますね。上がって体を洗う、シャンプー類の備え置きは無し。島カランが２列ですが背面のカラン列との間隔が広くて本当に大型の施設だな。真横にも飛ぶカランのシャワーはこんなにも結晶成分が多い井戸水なのに目詰まりする事なくドバドバでます。

　体を洗い終えたら中央の浴槽へ、これが本当に熱い。入ると全身の毛穴が閉じて却って温まらないパターンだ、２０年位昔はこんな風に熱い風呂屋ばかりでしたが今時は珍しい。奥の壁面にもライオンの吐水口があるのですがこれまた結晶成分でデロデロに、これは清掃に使う水にも含まれているから仕方ないのだろうな。あまりに熱いので外壁側の浴槽へ移動、こちらも十分熱いですがまだマシです。浴槽の仕切り上にあるカランは釣り鐘型のタイルで覆われていますがこれも結晶で覆われてドロドロ。

　奥の壁面は水色のペンキで塗り潰されているので壁画はありません。仕切り側には湖畔に西洋風の家が建つと言うありがちなタイル画がありますがよく見ると浴槽の女神像がタイル画の中にも鎮座しています。上がって出入口左右の立ちシャワーを使う、身長１７０センチ位までの人用。１７時過ぎから５０分ほど滞在して入店時は相撲中継を見る常連さんで混雑していましたが１８時にはガラガラに。お風呂好きには有名な銭湯ですので閉店を惜しむマニア風の人が入れ替わり立ち代わり訪問していました。


照の湯
https://www.1010.or.jp/map/item/item-cnt-305
https://www.oyunofuji1010.com/gallery/2280/

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