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中乃湯 (横浜市西区藤棚町) [神奈川県横浜市の銭湯]

 さて日曜日、日中は横浜市歴史博物館に行ってからセンター南駅前の山安で冷凍の干物を買う。ちゃんと保冷バッグを持参したので購入して2時間後位に帰宅すれば大丈夫な筈、センター南周辺はスーパー銭湯が多いのですが時間的余裕を得たので少し遠方の横浜駅方向へ行ってみようかな。新横浜から一気に横浜駅方向へ進んで昨年11月に行った横浜市西区の萬歳湯へ。すぐ並びに同じく木造銭湯の朝日湯があるのよね。

 しかしまだ17時過ぎなので朝日湯よりもうちょっと遠方に行こうか?と言う事で西区役所前を抜けて山を登ると赤く塗られた油井型の煙突が見えてくる、市営藤棚団地の脇にある中乃湯湯は前回訪問が2013年の8月でそごう美術館の「幽霊・妖怪画大全集」を見た帰りに行ったのだったな。その煙突を目指して進むと団地と戸建て住宅の境に目的地、真っ赤な煙突の下に切妻屋根の東京式銭湯。正面に原付を停めて入場。
赤い煙突が目印
 右手の水色とピンクの市松模様な扉の下足入れに雪駄を仕舞う、番台裏手の傘ロッカーは下足ロッカーの対面に置かれているのが珍しい。引き戸を抜けて入場して番台の女将さんに490円を渡す。日中暑かっただけに脱衣場には熱気が籠っていて外よりも暑いですね、前庭側の少し高くなった部分では家庭用のエアコンが動いていますが脱衣場全体を冷やすには至らない。高天井は格天井です。ロッカーは外壁側と浴室との仕切り側にあるので浴室側を使う。


珍しい傘ロッカー
 仕切り部分の柱には「白銀堂」と言う文字入りの大きな時計、その下にある洗面台が50センチ位の位置に取り付けてありいくら昔の人が小柄だったとは言え低過ぎるだろう。トイレは外壁側ロッカーの真裏にあり脱衣場から1段上がった高い位置にあります。横浜の風呂屋でトイレが高い位置にある所へ行った記憶がありましたが中乃湯だったか。60センチ四方ほどの個室の床に和式便器が埋め込まれているので座りション、床板の上に何故か板が追加で貼られています。

 浴室へ、島カラン2列でカランは仕切り側から6-4-4-4-4-5と外壁側の脱衣場寄りに立ちシャワー1。ケロリン桶とコの字型の腰掛を持って島カランに陣取る、カランは日の丸扇刻印のボタン式ね。全身をしっかりと拭ってから浴槽へ、浴槽の外壁が波を図案化したモザイクタイル画になっているのが良いです。浴槽は仕切り側からくすり湯の深槽と中央が座風呂に外壁側が浅槽。最初は浅槽へ、一番外壁寄りに入り仕切り側を向いて天井を見上げると浴室に下がったガラスの球形照明と広大な湯気抜き窓部分の高天井越しに脱衣場の格天井が見えるのが素敵でわざわざ来て良かったなと思う。
入り口
 浴槽の壁面にある窓部分は本来水槽だったそうですが今は塞がれている上に何故かHNKのEテレ「銀河銭湯パンタくん」のポスターが貼ってあると言う。これ普通に紙のポスターなので水分でヨレヨレになって退色しているのが何とも。しっかりと温まってから上がって体を洗う、開いた窓から蚊が入ってくるので潰しつつの作業。シャンプー類の備え置きは無いので持参した物を使いますが本日は干物を買うから固形石鹸しか持っておらず髭剃りがやや大変だった。

 体を洗ったらくすり湯へ、くすり湯は大体白湯よりもぬるいのですがこちらは逆に熱湯でした。浴槽の壁面に穴を塞いだ跡があるので元は3槽全て白湯だったのだろう、団地の脇なので恐らく往時は2列ある島カランが全て埋まる位の盛況だったのだろうな。そう思いつつ17時半より40分ほど滞在して相客は1名だけとほぼ貸切りの時間も長くて良いんだか悪いんだか。水槽跡上にあるペンキ絵は富士山と渓流なので富士川かな?立ちシャワーを浴びて上がる。

 恐らく17時頃がピークタイムだったのではないかな?横浜市の中心部からほど近いのですが山の上にある住宅地なので住民は繁華街の人と言う風でも無いですし。帰りは行きとは別ルートで西区役所方向に下りましたが4輪車通行はギリギリな幅員の道もありました、野毛山方向に下ればもう少し開けていたのかもしれません。
正面全景

中乃湯
https://k-o-i.jp/koten/nakanoyu-1/


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