熊野湯 （板橋区志村）

　土曜日、プールが最近にしては空いていたので変に張り切って泳いでしまった。ヘロヘロになって帰宅後雑事をこなして原付で環八へ、久々板橋区の風呂屋に行ってみよう。と言う事で志村坂上駅から坂を上った場所にある湯ーとぴあ熊野湯へ、城山通りを小豆沢公園方向へ行くと志村坂上駅も近いと言う。風呂屋の正面に志村二丁目のバス停もあるし。

　瓦をトタンに葺き替えてフロント化していますが宮造り銭湯、コンクリート製の立派な煙突もある。周辺を散策すると対面のサイゼリヤに銅板のプレートが設置してあり何かと思ったら、なんでも昭和１４年に大日本セルロイドの工場が爆発事故を起こして巻き添えで焼け落ちた工場敷地内の槙の木が復活して大樹となった記念に設置したものだとか。皆さんも是非ついでに見てください。左手のコインランドリー脇が駐輪スペースの様なのでそちらへ原付を停めるとどぶが見える。

　正面はフロント改造の際にレンガを積んだ風で入り口から窓越しに瓶コーラの空き瓶が見える。入り口前にはステンレス枠に半透明樹脂の屋根があります、右手に「湯ーとぴあくま乃ゆ」と言うレリーフ看板がありますが本当に申し訳ないけど「あくま乃ゆ」に見えてしまうよ。入り口の店名入りマットを踏んで下足入れに雪駄を仕舞いそのまま正面のフロントへ、サウナ込み６８０円と貼り紙があるから組合料金＋２００円。しかし回数券だと購入額４４０円＋２４０円だったと言う、手ぬぐいとバスタオルにリストバンドを貸してくれます。

　右手の男湯へ、フロント改造とサウナ室がある為歪な形状の脱衣場。浴室前に何故か白いベンチがあります、サウナ室の壁面に金属ロッカーがありもしかしたらサウナ客用か？と思いましたが外壁側のロッカーを使用、ロッカー前にはゴザが敷いてあって気持ち良いし。トイレは外壁側の公道寄りにあり狭い個室に古い公団タイプの洋式便器ですがシャワートイレ装備です。

　浴室へ、島カラン１列でカランは仕切り側から６－５－４－４と仕切り側手前に立ちシャワー１。外壁側窓枠にお風呂セットを置いて立ちシャワーを浴びてからサウナへ、サウナキー無しで入場できるのでリストバンド必須。上下２段それぞれ３名ずつの定員６名でサウナストーブ前の壁面に５分の砂時計１、入り口脇の温度計は１１０度ですがそこまでは熱くない。テレビは無く有線放送では大体８０年代の歌謡曲が流れていて入ったらいきなりプリンセスプリンセスですよ。

　リアルで聞いていた世代なのですが３０年ぶり位に聞くともうちょっとロック寄りだと思っていたけどガチ歌謡曲だなとしみじみした。更にウインクだの本当に久々聞く曲ばかり。５分の砂時計は先客の支配下にあったので大体歌謡曲１曲３分少々だろうと言う事で１回目は３曲聞いて１０分ほどと２・３回目は５～６分で３往復。水風呂は外壁寄りの脱衣場側で元々現でんき風呂浴槽と底で繋がっていたのを塞いだ痕跡があります、水温２０度ほどでたっぷり２名サイズ。潜るなだのカランの水を入れるとむしろぬるくなるだの注意書き多数。

　サウナは堪能したと言うより眠くてフラフラするので３往復で止めて浴槽へ。外壁側から水風呂の奥側にでんき風呂・２点ジェットが前後左右に付いた８点ジェットの浅槽・ミクロバイブラの浅槽・２点ジェットが背中と足首と足裏に付いた深槽の座風呂。先ずはでんき風呂を堪能してからミクロバイブラでノビて上がる。玄関マットに続きケロリン桶にも店名入りで腰掛も持って島カランに陣取る、カランは和栗のボタン式。シャンプー類の備え置きはあり。

　体を洗ってから８点ジェットへ、壁画は太陽系を描いたタイル画でして星のまたたきをチップタイルそのままではなく４分の１円にわざわざ加工したタイルを４枚張り合わせて円形にして表現しているのが良いです。深槽縁の１００円バスケットにはアヒルちゃんが入っていてそう言えば熊野湯はアヒルの湯をやるんだよな、普段からアヒルで遊んでもらうと言う精神が素晴らしい。

　立ちシャワーを浴びてあがる。１７時過ぎから８０分ほど滞在、西側の男湯側隣は露天駐車場なので日の入りが遅いこの時期だと本当に明るい。相客は常時５～６名でサウナもそこそこ人気。浴室部分はかなり改造されていましたが高天井を見ると本当に大型の木造銭湯だなと。１８時半頃出て環八を帰宅しましたがシャツ一枚だと寒くて少し具合が悪くなってしまった。

熊野湯
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