栄湯 （川崎市川崎区小田栄）

　敬老の日、日中は潮来まで買い物に行った帰りに鹿嶋市のどきどきセンター見学に行ってみたら緊急事態宣言で臨時休業だった。どうも都民はコロナに慣れっこで施設も通常営業しているものと思い込んでしまいダメですね。帰宅後バイクを洗車してから風呂に行こう。一昨日から本格参戦した川崎市の「銭湯サウナスタンプラリー」の関係上川崎縛りなので７年前に行った小田栄の栄湯に行ってみよう、市電通りから小田栄駅方向に向かって進むと一方通行出口になりその向こうに目的地。

　そこで左折するとビル銭湯の裏手に出る事が出来ます、油井型の煙突とステンレス製の簡単な煙突があり上階は賃貸物件かな？正面側の通りは一方通行のバス道なので原付のエンジンを切って押して到達、左手に入り口があり右手はコインランドリーで中央はロビー部分の窓。原付を正面に停めてバス通りでもある真っすぐな一方通行路をしばらく歩くと南武線の小田栄駅、立派な駅ですが無人駅です、駅の向こうには大型店が集中しているので不便ではなさそう。

　風呂屋に戻って左手の玄関で下足入れに雪駄を仕舞い入場、広いロビーの奥にテレビと応接セットがあり玄関側手前にフロント。読みかけの文庫本はあっても無人なので困っていたら奥から小柄な大女将が戻ってきた、「サウナも」と言いつつ下足の鍵と千円札を渡すとバスタオルと手ぬぐいにサウナキーならぬ札を貸してくれてお釣りが２１０円だったのでサウナは３００円か。川崎相場が２００円なので高い気もすると思いきや、脱衣場の自販機にて１００円で売っている水のペットボトルもくれた、正直水無しで２００円の方がありがたい。

　ロビー奥右手の男湯へ、脱衣場部分は３分割されていて中央はバックヤードになっているからどれだけ広いのだか。脱衣場の外壁側にサウナ室がありその公道側手前にも何か扉のある部屋があります、トイレは外壁側の公道寄りで古い洋式便器にシャワートイレが付いている。脱衣場側の棚にお風呂セットを放置して浴室へ、とても広い。島カラン２列でカランは仕切り側から８－８－８－８－８ですが脱衣場寄りのカランにはシャワーが付いていないのでシャワー付きカランで数えると８－７－７－６－６、外壁側には浴槽があるのでカランは無く立ちシャワー３。

　立ちシャワーを浴びてサウナへ、とても広いですが腰掛の奥行きが深くゆったりとした造りで定員は上下２段１０名位かな？明るく床部分にはタオルが敷き詰められていて時計は１２分計も砂時計も無いから窓越しに脱衣場にある普通の壁掛け時計を見るしかない、ＢＧＭは何故かラジオでニッポン放送だったと言う。室温は８０度弱ですが日中が蒸した分良い感じに汗が出ます、裸眼で目を凝らして大体８分で出る。水風呂はサウナ室を出た外壁側で１名サイズ、水温は２０度以上あるのですが頸動脈付近を冷やすと快適です。

　そんな調子でもう２往復を５分ずつサウナを堪能してから浴槽へ。仕切り側一番奥にくすり湯浴槽があり、通路を挟んで外壁側に気泡と座風呂に外壁側が壁面に滝のある浴槽、外壁沿いに１名用のでんき風呂。奥側に４つ並んだ浴槽の内３つは壁面のタイル画に描かれた滝がそのまま浴槽に流れ込む態になっていて、特に外壁側浴槽は滝の画がそのまま浴槽の滝に繋がっていて面白い。その壁画はタイル画で遠景に北アルプス連峰？を描いて手前部分は常緑の森になっている、テーマとしては大田区の第一相模湯にあるタイル壁画と同じですが左右の広さが比べ物にならない雄大な感じがある。座風呂上にある突起物でその雄大なタイル画の一部が遮られていますが何の出っ張りなのだろうか？

　くすり湯と座風呂に入ってからケロリン桶と腰掛を持って島カランに陣取り上がって体を洗う、カランは和栗のボタン式ね。川崎だけにシャンプー類の備え置きは無し。体を洗ってから滝の浴槽を堪能してでんき風呂に入ろうとしたら１９時前には客が引いたにもかかわらず１名しかいない相客が頑張っていたので断念、立ちシャワーを浴びて上がるしかないと奥側のシャワーを使おうとしたら壁面に動かなくなった全身シャワーのノズルが残っていた。

　１８時前から１時間ほど滞在して相客は常時数名でサウナは貸し切り状態、昨今のサウナブームで行列している若者に紹介したいけれども彼らは空いているサウナよりも行列が出来る話題のサウナに行きたいのだろうな。小田栄まで来ると遠くまで来た気分になりますが市電通りに戻ればすぐに川崎駅前です、風呂屋の裏手には大型商業施設が集まっていて便利そうなエリアでした。


栄湯
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