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仲乃湯 (横浜市南区中村町) [神奈川県横浜市の銭湯]

 日曜日、午前中は買い物に出かけて昼過ぎに帰宅するも眠くて床でダウン。目が覚めたら16時でしてこの蒸し暑い中を板の間でよく眠れるものだわ。しかしこの時間から風呂に行くとなるとあまり遠方には行けない、もしくはサウナの無い風呂屋に行けば良いのか。そう思い至って連日の横浜、16号線をサミットストアの角で曲がり横浜橋通り商店街方向へ。と言っても商店街を原付で通過は出来ないから迂回して三吉橋に辿り着くと角の演芸場では呼び込みの太鼓を叩いている。

 中村川を超えるとシャッター街だけれども飲食店とコンビニだけ営業している商店街、パン屋の漆喰の壁が見事。奥のローソンで右折すると目的地、しかしもう少し進むと内藤酒店と言う良い感じな角打ちの店もあるね。角打ちは先ほどの横浜橋通り商店街手前にもチラホラあったか。仲乃湯は油井型の煙突先端に手すりのある台があり何やら話題の有人ロケットブルーオリジン風でもある。
煙突
 西日に焼かれる巨大な銭湯躯体、赤瓦ですが千鳥破風が3方に睨みを利かせる立派な宮造り銭湯です。正面の千鳥破風に仲乃湯と大きく店名が入っている、入り口周辺は先月行った近くのいなり湯同様に壁が出来ている。それよりも雨どいは樹脂製の市販品ではなく板金職人が赤銅を叩いて作った一品物ですね、外の窓越しに見える折り上げ格天井には何か板状の物が付いていて何だろうか?


雨どいに注目
 正面に原付を停めていると何か内部で演歌が轟いているのが漏れ聞こえる。入り口は左右どちら側からでも入場が出来ますが一応向かって左が男で右手が女かな?下足入れも男女別に色分けしてあるし、下足ロッカー前の床は少しギシギシします。番台背面の障子のサンは上部が麻葉紋と下部は格子に鶴や宝船が貼り付けてあるとても凝った細工。
細工が見事
 引き戸を開けると冷房の効いた大きな脱衣場空間は二葉百合子の岸壁の母で満たされていました、久々にじっくりと聞くと良い曲ですね。番台の女将に490円払って入場、ロッカーは公道側・外壁側と島ロッカーにあるので公道寄りを使う。外から見えた折り上げ格天井は四隅に照明が下がっていて壁から等間隔に板状の飾りが並んでいる、これは初めて見ました。浴室側壁面には大入の大きな額が幾つかかけてあり番台の真上には傷んだ裸婦の油絵がかけてある。

 番台前にマッサージチェアがあるね。外壁側扉を開けて外へ、池の水は抜いてありますが外壁沿いに立派な前庭がある。竹風の樹脂壁で仕切られた奥側は露天風呂になっていて前庭を半分潰して露天風呂に改造したのか。トイレは公道側で段のある和式便器に洋式カバーを被せてある、洋式カバーを使っている施設は大抵そうなのですが掃除は良いです。

 浴室へ、島カラン1列でカランは仕切り側から7-6-6と外壁側に立ちシャワー5。ケロリン桶とコの字型腰掛を持って島カランに陣取る、腰掛は5種類位ありましたがケロリンの黄色いのが一番人気あるかな?カランは日の丸扇刻印のボタン式ね。外壁側の窓が今では生産されていない縦縞のガラスなのですがアルミサッシなのがお値打ち、普通は木枠でアルミサッシに交換するとありきたりな擦りガラスになってしまうのですがこの古い昭和のガラスが残っているのは凄い。

 全身の汗をしっかりと拭ってから先ずは脱衣場寄り外壁側の扉を開けて露天へ、本当に鯉が泳いでいたであろう前庭の半分を潰して浴槽に改造したんだなと言う風です。とは言っても浴槽の底は平らにして人間用浴槽になっており錦鯉の池をそのまま転用したのではない、奥側の底に良い感じの石がセットしてあり寄りかかって入浴するのに最適だと言う。内湯は仕切り側から2名分の座風呂と浅槽にでんき風呂と外壁側がくすり湯、でんき風呂は電極が片方死んでいたのが残念ですが強めで満足。立ちシャワーにカーテンが付いているので冷水を浴びて浴槽に戻る冷熱交互浴をしたり。

 上がって体を洗う、島カランにはシャワーが付いていないので仕切り側が人気ね。脱衣場で轟いていたメジャー昭和演歌は浴室にも轟いていて私でも知っている曲が多いのは良いですね、知っているから無意識に声に出して歌いそうになるのは良くないか。仕切り側壁面には一番奥側に花咲じじいのタイル画があり、一番脱衣場寄りには狩衣姿で扇を持った殿様のタイル画。鈴栄堂とか九谷焼と言う銘はありませんね、その間は少し花札調の図柄でお城の天守閣と松梅かな?

 奥の壁面は秋の紅葉なチップタイル画で女湯側は初夏らしい。大型施設だからか?高天井の湯気抜き窓は通常の左右に加えて脱衣場側にもあります、開けていないから明り取りかな?三方に窓がある施設も初めてです。でんき風呂隣の浅槽と座風呂の深槽で良く温まる、こう暑いと体ホカホカにして上がる方が汗をかきませんからね。常連に人気なくすり湯はぬる湯なのでスルーして立ちシャワーを浴びて上がる。

 脱衣場この広さで冷房効いているのが凄い、17時半から40分ほど滞在して相客は常時10名弱。帰りには番台は若女将に代わって大女将は下足入れ周りのチェックをしていました。真っ直ぐ戻らず行きに見た角打ちの店を覗くとお客が3名ばかり、強烈な日差しで明暗がくっきりする中黙って飲んでいるのが良いです。三吉橋も横浜橋通り商店街もバイクで通り抜けが出来ないから迂回して帰りました。
正面

仲乃湯
https://k-o-i.jp/koten/nakanoyu-3/
http://furoyanoentotsu.com/nakanoyunakamurabashi20061105.html


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