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館山市立博物館本館・館山城・渚の博物館 (館山市館山) [郷土博物館]

 連休後半、バイクを引っ張り出して館山を目指す。風がかなり強い。所在地をちゃんと確認していませんが館山城を目標にすれば自ずとたどり着くので昔行った事のある里見の湯がある交差点で右折、城山公園ではバイクは歩道に停めろと。先に館山城内の八犬伝博物館を見学するつもりなので山を登りますが結構キツい、久留里城よりは近いが大多喜城よりも遠いかな。千葉城と関宿城は同じ高さに駐車場があったのに、これで千葉県内の復元天守は全て廻ったと思われます。

 連休なので天守閣に鯉のぼりが飾ってありピクニックに来ている家族連れも何組か、博物館分館も案外賑わっているのは子供向けのラリーをやっているのと2階で絵画展をやっているから。絵画の方は知らない人でしたのでパスして常設のみ400円で、JAF割は使えなかった。展示は滝沢馬琴の南総里見八犬伝関連で物語の舞台だからと言う事らしい、鋸南市にも菱川師宣記念館あるので良いか。

 ですので館山市が収集した浮世絵や読本が展示してある、私が子供の頃にNHKで新八犬伝と言う人形劇をやっていましたが今は盛り上がっているのかね?その新八犬伝の動画を流している位なので50年近く話題が無い気もします、久々に「さもしい浪人あぼしさもじろう」を見る事が出来たのは嬉しかった。絵画展の2階は入る事が出来ないので3階の展望台を目指す、案外賑わっているのは観光名所なのか一応。
館山城こと分館


 城を出ても展望台はあるので登りたがるのは観光客だけだろうか?鏡ヶ浦の青い海が沖縄か南伊豆か?と言う美しさで都心から2時間ほどの場所にこんな場所があるなんて。往路の登山道を下ると送迎車も走っているので自分の足に自信がない人でも大丈夫。本館への道は駐車場から彫刻作品が並んだ道を抜けていくのですがそんなに興味が無いのでショートカットの階段を降りてしまうよ。
こちらが本館
 本館は2階建てでして入り口手前の池では錦鯉が泳いで蓮の花が咲いている、出入口の自動ドアは閉まる時に鈴が鳴ると言うシャレた仕組み。広い吹き抜けロビーには七重の塔の多宝塔が展示してあり過去の企画展冊子も販売しているので面白そうな物を立ち読みして帰りに2冊購入、先ほどの分館で貰った入場券でそのまま入場出来ます。1階が歴史で2階が民族。

 しかし日本中何処に行っても縄文時代から始まるんだなと感心する、8000年続いて縄文人も移動するから当然なのでしょうけれども黒曜石は伊豆半島や伊豆諸島からもたらされたとかね、会津の博物館でも伊豆諸島云々はあったので目的をもって移動していたのかただ単に漂着したのかと毎回思います。

 稲作から律令国家となり安房国府から租税の運搬に陸路で往路34日復路17日と言うのは年貢が文字通り重かったのか。古代から近代まで何も無いと言う事が無いのが房総半島でして源頼朝が一時期潜伏しただけに鎌倉文化圏だったそうで重要文化財の梵鐘も実物が展示してある、毎度書きますが市区町村立博物館は大体本物展示しているのでとてもありがたいわ。

 展示の後半はほぼ戦国時代から徳川幕府初期にかけての里見氏の存亡についてです、館山市の小学生は里見氏について学習するのだろうか?房総半島を支配するも豊臣秀吉の小田原攻めに遅参して不興を買い上総は召し上げられ更に徳川幕府に国替えさせられ鳥取で滅亡したなんて言う話は歴史マニアじゃないと普通は知らない。徒歩で東京湾の海岸線沿いを移動した律令国家時代と異なりこの時代には東京湾の物流が確立していて里見氏もその権益で栄えていたのだなと。里見氏領地は旗本領などに細分化されたとかでその後の百姓一揆などで展示が終わり、館山なら戦争中のエピソードもありそうですが無し。

 2階は民族展示室でして館山市内で一般的だった分棟型民家を展示室全体を使って再現しています。正面に風車式のポンプがありますが何と基部には通常の手漕ぎ式ポンプの部品をそのまま使っていて感心すると言うか風車式ポンプの専用部品を作る筈ないか。軒の低い母屋は土間が無くいきなり板の間になっており炊事は別棟でやるのか、温暖な館山だからそれでも良いのか。炊き場の壁が杉の皮なので感心していたら屋根もなんだとか。納屋の農具に藁のロープを自動で編む機械がありましたが展示の解説が無いので謎機械。
風車ポンプ
 奥の部屋では特別展として新しい収蔵品のお披露目をやっていました。が、入り口には話題の渋沢栄一が。東京市の虚弱児童向け保養施設が館山市にありその養育院長もやっていたからだそう。地域住民から寄贈された古い民具がほとんどですが2019年の台風被害関連のチラシや新聞記事なども収集していてなるほどこれから歴史になっていくのだものね。方言を書いた原稿用紙は横にいた若いカップルが見てあるあるを語っていた。

 館山はとんでもなく熱くてちょっとのぼせてきましたが渚の博物館も行かねば、壁面にさかなクンの絵が大きく描かれていて中は剥製や海の生き物関連の展示でこれは前回来た時には無かった。隣の棟の水槽を少し見てマルシェで野菜を購入、屋外展示の大きな焼玉エンジンを見物して帰宅。やはり暑いのは館山だけで富津館山道に乗ると風が冷たい事。
さかなクン博物館

館山市立博物館本館・館山城・渚の博物館
https://www.city.tateyama.chiba.jp/hakubutukan/page100065.html


タグ:館山
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