元郷湯 （埼玉県川口市元郷）

　さて、文化財センターの見学を終えて１２２号こと岩槻街道を少し北上して橋を越えると埼玉高速鉄道の川口元郷駅。事前の調べではこの右手に風呂屋がある筈だが、と右手を見るとコンクリート煙突を発見。右折しなければと思いつつも右手上り車線側には計画道路の工事区間は有れど全然右折出来ません、しばらく進んで最初の信号でやっと右折して２つ目の交差点を更に右折。そのまま進むと居酒屋の対面に本日の目的地発見。

　正面は４台分の駐車場があり入り口右手にはコインランドリーがありその前部分が駐輪場、左手壁面沿いにも３台分の駐車場がありその奥にトタン壁の自宅部分と立派なコンクリート煙突。煙突下には木材がまとめてありご主人が斧で割っています、道中製材所が有ったので端材をもらい受けているのかね？左手道路を挟んだ対面に中層のマンションがありセキュリティがそんなにキツくないので階段を上がれば上から写真が撮れるかも？と思いましたが流石に思いとどまるよ。

　コインランドリー前に原付を停めて中央入り口へ、ドアを開けると広いロビーで玄関正面と左手にある下足入れに雪駄を仕舞う。ロビーの広さの割に小さ目なテレビでは相撲の８日目ですが１７時前はまだ前頭戦、奥に有るフロントの女将に千円渡すと５５０円返って来たので埼玉県の入浴料金は今４５０円なのか。ロッカーキーは預かりませんが脱衣場ロッカーの鍵はフロント管理なので１つ借りる、川口駅周辺なのでフロントで管理した方が良いのか。

　右手の男湯へ、外から見た通りの切妻屋根でロッカーは外壁側と公道側。浴室側サウナ室裏手付近に自販機あり、ロッカーに荷物を仕舞いトイレは？と外壁側を探すと扉が無いのでまさかロビーに有るのか？と思ったら何と中央部部分に有った、対面にフロント連絡用の小窓がある。個室は緑色の丸タイルが敷き詰められている段のある和式便器なのですが洋式の便器カバーがついている、このカバー付いていると便器があまりきれいじゃない所が多いのですがこちらは掃除が良いです。

　浴室へ、島カラン位置列でカランは仕切り側から８－５－２、外壁側に立ちシャワー１、仕切り側手前に露天風呂への扉１。お風呂セットは脱衣場側の棚に置いて立ちシャワーを浴びてから外壁側脱衣場寄りの扉を開けてサウナへ、すると真っ暗なのと蒸気が立ち込めて何も見えないのでしばらく立ち尽くす羽目に。スチームサウナでして座面は６人分かな？やっと視界が開けたので奥に腰掛ける。

　外壁側の腰掛の足元にある穴から１分チョイ毎に大体１０秒位高温の蒸気が物凄い音を立てて噴射するというとても珍しい形式、穴から蒸気が噴出するスチームサウナは時々有りますが４～５分に１度１分位噴射するのが普通でこんなにマメに短く噴出するところは初めてです。しかも蒸気の温度が高いのですぐに汗が出てくる、浴槽で予熱しないとダメかと思いきや蒸気が頻繁に出てくるので外で冷えた体でもすぐに汗だくに。

　室温５０度前後のスチームサウナは一般的に９０度前後のドライサウナに比べて汗が出ないのですが、この蒸気のロウリュとでも言うべき噴出は凄い。大田区池上で休業中の久松温泉か廃業した太陽泉の様に火傷しそうなほど熱いのではありませんが、これほど効率よく汗の出るスチームサウナは初めて。外に出ると外壁側の立ちシャワー奥に水風呂、２名サイズの浅槽で水温２０度ほど。冷やしてはまた戻ってと３往復、久々顔面からもしっかりと発汗出来て毛穴の老廃物がしっかりと抜けた気がする。

　仕切り側脱衣場寄りのドアを開けると中央部分に露天風呂、脱衣場部分は切妻屋根ですが浴室は男女それぞれが三角屋根になっていて中央が何も無いとは。その分隣に中層のマンションが有っても覗かれない、浅いが広い浴槽の中央部分だけ気泡になっていて周囲は岩風呂風。湯温ちょっと低め、外気浴と言うよりもちゃんと青天井の露天風呂です。

　内湯に戻りケロリン桶と腰掛を持って仕切り側カランに陣取る、カランは和栗のボタン式ね。シャンプー類の備え置きは無し、浴室内は壁画類は無く白いタイルに覆われています。内湯は奥の仕切り側に２名用の座風呂と外壁側はそのまま外壁沿いまで大きな中央部分がバイブラの浅槽、どちらも温度低めなので露天が特にぬるいでもなかった。仕上げに露天でノビてから立ちシャワーを浴びて上がる。

　帰りは往路ルートで岩槻街道に戻り新荒川大橋経由で環八へ、自宅部分がトタン壁なのですが入浴施設にはしっかりと設備投資して露天風呂はあるし現在稼働中のスチームサウナの中ではピカ一と言うべき優秀さで是非行ってみるべき。１７時ごろから１時間程度滞在して常時相客は４～５名でした。


元郷湯
https://www.saiyoku.jp/id-1/1014/

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