吹上湯 （品川区北品川）

　日曜日、天気予報が変わって雨が降らない事となったので３月２２日以来にバイクを動かす。帰宅して今から風呂だと近場で良いかな？昨日は２か月ぶりに美しの湯プールで泳いでサウナにも入ったのでサウナも要らないし、と言う事で１２年ぶりに北品川の吹上湯に行くか。五反田から御殿山経由で北品川駅前に出ると第一京浜から煙突が見えます、しかし一通出口で直接は入る事が出来ないので一本向こうの道へ。

　ところが北品川本通り商店街は北品川駅から下り方向への一方通行路なのでいよいよ目的地が遠ざかるのであった、第一京浜の反対側のバス通りに出て再び商店街に戻り「大横町」案内板角から国道に戻ると吹上湯。向かって右手と裏手をコイン駐車場に囲まれているのは自分のところの地所ならば良いけどマンション開発業者に地上げされているなら嫌だな。隣の某版権にうるさい企業キャラを使った店舗と裏手のネタっぽいメニュー名の飲み屋も気になります。

　吹上湯は４階建てビル銭湯でして２階と３階は賃貸マンションで４階が自宅かな？入り口上樹脂製テントにロゴあり、入り口右手の隙間に原付を突っ込んで正面の手動の引き戸を開けて入場。ビルの古さから察するに番台方式だったものをフロント改造したらしく、ロビーと言うよりは本当にフロントだけのフロント。ソファなどは無く公道側テレビはフロント用じゃなかろうか？回数券を渡して左手の男湯へ。

　やや高天井ながらもコンパクトな脱衣場は木造銭湯をそのまま大型化した第一世代のビル銭湯ではなく賃貸部分に力を入れ出した第二世代と言うかね、浴室との仕切り部分上部には熱帯魚リリーフの入ったガラス窓。トイレは外壁側公道寄りで漆喰壁は竣工時そのままかな？床は小石のタイルが敷き詰められた段のある和式便器、所々磨き残しがあるのでどうも汚れるに任せて黒ずんでいた便器を研磨性のある何かで磨いたらしくピカピカになりつつあります。

　コンパクトな空間に島ロッカーが２箇所なのでかなり窮屈な脱衣場から引き戸を開けて浴室へ、島カラン２列でカランは仕切り側から４－５－５－５－５－６と仕切り側手前にパーティーションの無い立ちシャワー２。島カランの脱衣場寄り排水溝に黄色い透明アクリル板で蓋がしてある施設も久々だ、背の高い腰掛が多いのですが３つばかりあるコの字型腰掛と黄色ケロリン桶に混じって何個かある白ケロリン桶をチョイスして島カランに陣取る。

　仕切り側と外壁側のカランは全てハンドシャワー付きですが島カランは基本三角形の鏡が付いていてシャワーは無し、両端にだけハンドシャワーが追加されています。竣工時は全カランにシャワーが無かったのに追加したのだろうなと言う往時の様子が残っているのがマニアとしては嬉しい。カランは古い日の丸扇刻印のレバー式でお湯側のカランに白く粉が吹いているのは井戸水の成分かね？お湯は熱いので水でうめつつ全身をしっかりと流す。

　浴槽は仕切り側の気泡風呂な深槽と外壁側の２点ジェットが２つある浅槽。最初は深槽へ、ビルの柱部分が浴槽内に出っ張っているのが却って体を収めるのにちょうど良い。カランの熱さから浴槽も熱湯かと心配しましたが適温で何よりです、浅槽との仕切り部分のカランがなだらかな山型のタイル山になっているのが竣工時の職人さんの技を垣間見る事が出来て良いです。

　温まってから上がって体を洗う、シャンプー類の備え置きは無し。床タイルもトイレ同様に小石のタイルでコレが流行した頃の建物だとすると半世紀以上昔のままじゃないかな、今度は浅槽へ、壁面の口上は何かと思えば２点ジェットを超音波風呂と呼んでその効能書きだった。壁画は犬吠埼灯台風のモザイクタイル画で仕切り側にも６羽の白鳥が中心に集まるモザイクタイル画、サイディング工事された天井は唯一竣工時の状態じゃないのかもしれない。

　上がって立ちシャワーを浴びる、パーティーションが無いので周囲に他のお客がいないタイミングでね。１８時から４０分程滞在しましたが相客は常時３名程度、男湯は静かですが女湯は姦しいですね。コロナ関連の貼り紙が多いですが急かされるでもない、のですが慌ててスマホのスタンプをせずに出てしまったよ。道なりに京急線高架をくぐれば国道なのですがわざわざ旧東海道側を山手通りまで進んで帰りましたよ。


吹上湯
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http://shinagawa1010.jp/list/fukiageyu/
http://www.kt.rim.or.jp/~tsukasa/sento/Diary/tokyo/sinagawa/fukiage.htm
http://furoyanoentotsu.com/fukiageyukitashinagawa20071108.html　

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