白山湯 （江東区枝川）

　日曜日、２月以上動かしていない大型バイクに乗るつもりでしたが雨雲レーダーを見ると無情にも東京周辺は方々で雨が降っているのでバイクは諦めて読みかけの新書に集中する事に。１７時前に読み切って結局雨は降らなかったわ。本を読み終えたのは良かったがバイクに乗れないのも悔しいので原付を引っ張り出して３５７号線で一気に辰巳へ、首都高９号線下を木場方面に進んで枝川で左折して枝川橋を渡り突き当りを右折すると白山湯。

　前回訪問は２００８年の台風の夜で、しかも豊洲側から来たのからか場所の特定に苦労しましたが今回は簡単。雨の夜の記憶なのでビル銭湯だと思い込んでいたら木造銭湯だったか、豊洲の裏手ですが団地のど真ん中にあり路肩には大型トラックが何台も路駐しているから駐車監視員も来ないのかも。歩道に原付を停めて裏手に廻ると自宅部分は新しい、煙突は無くステンレスの簡単な煙突はガス化していると言う事が。

　フロント改造して左手に寄せた入り口は壁面がモザイクタイルで覆われ「人工炭酸温泉」の文字入り、下足入れに雪駄を仕舞い千鳥破風下部分のロビーへ。玄関側にトリンドル玲奈の顔写真が貼ってあるので以前の火災予防運動ポスターの裏を貼紙にしているからか。フロントのご主人に回数券を渡して右手の男湯へ、高天井の脱衣場は１８時過ぎでも年配常連が大勢いて密な状況。ロッカーは外壁側と公道側にあるので公道側に荷物を入れる、外壁側は引き戸が全開で縁側部分はニスでピカピカ。元は濡れ縁だったのでしょうが足場用のパイプで組んだ柱に塩ビで屋根を張ったサンルーム的な空間になっていて地面もコンクリ打ってペンキが塗ってある。

　縁側の外に浴室用の巨大ガスメーターがありその対面にそれよりは幾分小さいけれども充分巨大なコインランドリー用ガスメーターも、外壁側浴室との境部分にある扉を開けると右手にトイレと左手浴室外壁沿いにニスを綺麗に塗った渡り廊下がありその奥が自宅部分に繋がっている模様。トイレは古い洋式便器ですが床は新しい石板貼りです。

　浴室へ、こちらも混んでいて先客１０名ほど。都心の風呂屋は老人ピークタイムも遅いのか。島カラン１列でカランは外壁側から４－５－５－７、外壁側手前に立ちシャワー１。ケロリン桶と腰掛を持って島カランに陣取る、カランは日の丸扇刻印の円筒タイプ。お湯ぬるめで水圧弱いですが全身をしっかりと拭ってから浴槽へ、外壁側の人工炭酸泉は先客が４名ばかりいて入る余地がないので内側の深槽に。壁面の仕切り側がスクリュージェットと呼ばれる１点式ボディジェットで外壁側にバイブラ付きの寝湯、仕切り側脱衣場寄りにつぼジェット。

　１点ジェットに入り壁面のボタンを押すと１分弱の噴射でこれくらいが良いですね、変に３分とか噴射が続くと気まずいしのぼせます。隣のつぼジェットでブクブクやっていると人工炭酸泉が空いたので移動、湯温３０度チョイでして温水プールよりも温かい位。一番奥側に入ると何と冷水が時々噴射されて足が冷たい、そこまで温度管理を徹底しているのか。最近は人工炭酸泉のある風呂屋も増えましたがこちらは本当にはしりだった、最近出来た施設は下手すると湯温４０度以上あったりするので、やはり人工炭酸泉はぬるいのに温まるのが面白いからそこは注意しないと。

　上がって体を洗う、シャンプー類の備え置きはあり。しかし体を洗っている間に浴槽が常連客で再度埋め尽くされてしまった、１８時半を過ぎてこれほど混むとは。普通は１７時前が老人ピークタイムで１８時過ぎるとガラガラだろうに、げに都心の高齢者は宵っ張りだ。何とか１点ジェットが空いたので潜り込む、上を見ると普通に高天井の木造銭湯ね。壁画は細密タイルで藁葺きの水車小屋と外壁側にまで廻り込んだ藁葺きの小屋、それよりも仕切り側のモザイクタイル画が面白い。脱衣場寄りに灯台がありカモメが遊ぶ海面には何かもっこりした波の４重連、この波の表現は初めて見ました。

　立ちシャワーを浴びて上がる、１８時４０分過ぎるとやって来る客は若干若い人が増えだしたかな。フロントでＱＲコードのスタンプラリーをやると自粛中は受付しない旨の書き込みがしてあって危ないところだった。外に出て１２年前同様に豊洲から帰ろうかなと一瞬思いましたがやはり３５７号線で一気に大井ふ頭まで戻る方が早いですね。


白山湯
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http://www.kt.rim.or.jp/~tsukasa/sento/Diary/tokyo/koto/hakusan.htm　

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