熱海湯 （新宿区神楽坂）

　日曜日、天気が悪いですが雨の降りだす直前に実家のペンキ補修を。築４０年以上経過して傷んできたので、修繕ではなく延命ですが木材部分に被膜を作って保護する。小雨降る中帰宅して１２年前に行ったきりの熱海湯に行こう、実は新宿区内に未訪問の銭湯が２軒残っていたのでまだ都内コンプリートでは無かったです。それはさておき熱海湯、外堀通りから神楽坂に入ろうとすると当然歩行者専用道路でしたので一本向こう側に行って坂を上ってから神楽坂を横断して反対側の一本裏道にはいり少し上ると熱海湯。

　見事な千鳥破風の宮造り銭湯ですが路地裏なので撮影が難しい、向かいの路地が階段になっているので上がって見るとコンクリート煙突が健在なので裏に廻ってみるか。向かって右手に路地が有り入ってみると銭湯躯体右手に所謂どぶ部分に鉄板の蓋がしてあり奥にトラックが停めてある、右手の階段を上がると見番横丁に出て少し進むと果たしてコイン駐車場があった。申し訳ないが立ち入りさせて貰い奥から煙突を検分、重油のタンクや鉢植えなぞを堪能するも建物裏手にステンレス製の煙突が追加されているので薪からガスに切り替えたのかもしれない。

　再び正面に戻り先ほどのどぶ付近に原付を停める、ここまで路地裏ですと駐車監視員は来ないかもですが車の往来はあるので幅員の狭い表通りには停める事が出来ない。裏手に停めて正面に戻ると入り口前に相変わらず人がたむろしているのでやはり写真が撮り辛いのは入り口右手に灰皿がある公衆喫煙所だからタバコ呑みが溜まっているだけだった。

　暖簾をくぐるとタタキの天井も格子なのは良い番台銭湯、右手の下足入れに防寒靴をしまい縦縞模様擦りガラスの引き戸を開けて入場、番台の女将さんに回数券を渡す。高天井も格天井でしてルーフファンの痕跡あり、ロッカーは島と外壁側で外壁側ロッカー上に大きな戦艦大和の精密模型あり。２００分の１位で金属部品を多用した高級品なのでプラモデルをディテールアップしたかデアゴスティーニ等の物？同スケールの駆逐艦雪風と思しきこちらはプラモデルもショウケースに入っている。

　女湯側は潰されてコインランドリーになっている前庭が男湯側は健在、出ると庭いっぱいの大きな池に金魚かな？エントランス寄りに円空仏の様な顔をした仏像が２体。トイレは濡れ縁に出て外壁側離れに古い和式の水洗トイレ、しゃがんで用足しした後は当然紐を引っ張って頭上のタンクからに水で流すのですがその水の流し方に注意書きが必要な時代なのか、私が子供の頃住んでいた家のトイレがコレだったのですけどね。

　脱衣場に戻り仕切り一番奥の液晶テレビで本日初日の相撲を一番見てから浴室へ、番台正面の男湯側にはブラウン管式テレビもありますが放置してあるだけかな。浴室は島カラン１列で和栗のボタン式カランは６－６－６－６と仕切り側手前に立ちシャワー１、島カランにはシャワー無し。ケロリン桶と腰掛を持って島カランに陣取る、と思ったらケロリンではなくモモテツだったわ、ハドソン印の割とレア桶です。

　全身をしっかりと拭ってから浴槽へ、仕切り側が深槽で外壁側が２点式ジェット２つある浅槽、防寒をしてもこの時期末端が冷えるので入るのは辛いですが慣れれば適温やや熱め位なので汗が出るまでじっくりと粘ってから上がって体を洗う。シャンプー類の備え置きはあり。今度は深槽へ、壁面に木炭がヒタヒタになる感じで沈んでおりペンキ絵は富士山の手前に湖ですが何処だろうか？その下のタイル画は緋鯉と真鯉に錦鯉・仕切り側に琉金が泳いでいてこちらも銘はなし。仕切り側には西洋風の湖畔の風景で脱衣場寄りに白樺があるのが珍しいけれどもまたもや銘のない物。立ちシャワーを浴びて上がる。

　常時相客は５名ほどで近くの現場の警備員や飲食店の従業員らしい若い子もいますが基本は近所の老人、こんな都心に人が住んでいるのねと外に出ると子連れが歩いていてそうか昨今は至る所に分譲マンションが建つご時世なのだよなと。着物姿の女性が多いのは神楽坂界隈らしさなのだろうか。


熱海湯
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http://www.kt.rim.or.jp/~tsukasa/sento/Diary/tokyo/shinjuk/atamiyu.htm
http://www5e.biglobe.ne.jp/~wadyfarm/shinjuku39a.html
http://furoyanoentotsu.com/atamiyukagurazaka20041122.html

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