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東京浴場 (品川区大井) [東京都品川区の銭湯]

 久々雨の降らない土曜日なので洗濯物を外に干すと薄日が差して気温も高い割に全然乾かないのは湿度が高いからか?一旦取り込んで原付にお風呂セットを積んで大蔵総合運動場プールへ、泳ぎ終えてスマホのレーダーアプリをチェックすると雨が降っていないのは現在地周辺だけか。先週に続き東久留米の風呂屋に行くつもりでしたがこの天候だと難しいね、一旦帰宅する事にしてスーパーに寄って晩飯を調達。

 地図を見つつどうしたもんか?と思案してそう言えば大井町の東京浴場にしばらく行ってなかったなと思い至る、再び原付を起動して小雨の中第二京浜から西大井駅を抜けて工学通りに出るとローソンの向かいに目的地。前を通る事は時々有りますが昼間に入りに来たのは恐らく初めてじゃないかな?外観をじっくりと検分すると脱衣場と自宅部分より浴室の天井が低くなっている、東京式銭湯の特徴である高天井の浴室に湯気抜き窓の組み合わせじゃないね。
浴室部分が一番低い
 大きく伸びる唐破風は都心部ではあまり見かけないね、波型の鬼瓦が載っていて中央下には懸魚あるのだけれども一般的な木工品と言うよりも素焼きか何かの様な素朴な造形なのがとても珍しい。唐破風の上の三方向を向いた千鳥破風にはそれぞれピンク地に鶴の画が入っているし三つ葉葵?風の家紋の入った瓦もあり。建物に目を奪われていると左手の大谷石塀の上には溶岩の築山が思い切り公道側から見えている、もう採取不可なのですが溶岩盗む人はいないか。廃業した風呂屋なぞで溶岩の行き先が気になりますが、今時石のコレクターも高齢化が進んでいるから産廃だろうか。


懸魚と鶴の絵
 暖簾をくぐると古い大判のプリント写真、工学通りはニコン通りなのでニコンとの写真提供のやり取りが当時有ったのかなと。下足入れに雪駄をしまい自動ドアを抜けると正面にフロント、自動ドア脇にテレビがあり左手がソファのあるロビーで男湯側の前庭が良く見える。ご主人に回数券を渡して左手のこれまた自動ドアを抜けると脱衣場、天井は折り上げ格天井でして格子部分には丸い模様の描かれた壁紙を貼り、内3箇所には梅などの花の絵が丸い枠の中に描かれている。番台時代の脱衣場を半分潰してフロントに廻した風ですが以前からこうだったか?どうも番台時代に来た記憶があるような?と言うのは外壁側に7ケタの電話番号(都23区内は現在8ケタ)が書かれた自衛官募集のポスターが貼ってあるので昔からコレだったか、このポスターは見覚え有ります。

 前庭は外から見えた通りの溶岩の山を背景に手前は普通の石を組んで池には錦鯉や金魚、庭園をめぐる回廊もあり奥の灯籠には灯りが灯っていたので夜はどうだろうか?濡れ縁はフロント化の際に潰してしまったのでサッシを開けてしばし前庭を鑑賞、梅雨らしい蒸す日でエアコンは動いていましたが開けた方が良い風が入ります。トイレは外壁側でどうも昔は濡れ縁に出て入った気がするんだけど、節水タイプの洋式便座に改造されていて皆さん綺麗に使っているので座りション。床のタイルは3センチ四方の物なのですが、十字型の星の模様が入っている珍しいものなので和式便器時代の物だろうか?
外からも見える溶岩
 浴室へ、島カラン1.5列でカランは仕切り側から7-7-7-6-0-6、外壁側にカーテン付き立ちシャワー2と仕切り側手前に幅の広い立ちシャワー1。島カランの内仕切り側に鏡はあるけれどもシャワーが無く外壁側は鏡もシャワーも無し。東京浴場ならではの一大特徴は何と言っても仕切り部分がガラス張りの植物園になっている事、夜に来たら何だか意味不明でしたが日中に来ると中庭を男女の浴室で挟む構造になっているのだなと。なので外から見た通りに湯気抜き窓のある高天井ではなくまるでビル銭湯の様な平らな天井、何か所か換気用のルーバーがある位。中庭部分はサッシを開けてみるとこちらも溶岩の築山に池がある、その池を堪能する為仕切り側カランの中央3つばかりは鏡が無く金魚が見えると言う。

 中庭ではありませんが隣の大盛湯は奥の通常ならペンキ絵部分がガラス張りの植物園風になっているのでそれに対抗したのだろうか?その奥の壁面にはやはりペンキ絵ではなく箱根芦ノ湖の大判プリントが貼ってある、ニコン通り沿いでかつてはニコン社員の利用も多かったとかそんな歴史も実は有るのかもしれない。ケロリン桶と腰掛を持って島カランに陣取る、カランは古い和栗のボタン式ね。全身を流してから浴槽へ、外壁側が2点ジェットが2つだけと仕切り側は片方が詰まって1点になってる浅槽と中央が深槽、仕切り側にくすり湯の浴槽がありココで本当に女湯側と繋がっている。

 白湯側の浴槽の縁はビックリする位に薄かった記憶なのですが、通常よりは薄いけれどもそこまで薄くも無いので記憶って曖昧だな。蒸すのでお湯でしっかり温まってから上がって体を洗う、シャンプー類の備え置きは無し。くすり湯に入ってから立ちシャワーを浴びて上がる、これだけ大改造なのに体重計はアナログなのかと。お湯が特に熱いでも無いのですが、運動してから行ったのと湿度が高いので湯上りはしばらく汗だくで参った。とにかく見どころ沢山の風呂屋なので、銭湯巡りをしている人は経験値が上がって目が肥えてから来ると本当に面白いと思う。
正面

東京浴場
http://www.1010.or.jp/map/item/item-cnt-414
http://www.shinagawa1010.jp/list/tokyo_a.html
http://www.kt.rim.or.jp/~tsukasa/sento/Diary/tokyo/sinagawa/tyoku.htm
http://www5e.biglobe.ne.jp/~wadyfarm/shinagawa41a.html
http://furoyanoentotsu.com/tokyoyokujyooimachi.html 


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