おきもと湯 （足立区西新井本町）

　金曜日は１０時半より１９時半まで途中休憩２度挟んで３つの会議、流石にお疲れモードになっていたら突如「おきもと湯」と言う名前が浮かんだので会議資料閲覧用のタブレットで思わず検索。舎人ライナーの江北駅近くなのか、と言う事で土曜日はそのおきもと湯へ。気温が一気に下がったのですが冬装備はもう片付けたのでやや薄着で耐えるしかない、都心付近で弱い雨に降られたりと桜は咲いていても散々な天気です。

　西日暮里から舎人ライナーに沿ってドンドン下る、江北駅の交差点を右折して病院の先で右折するとすぐ左手に煙突が見えてくる。煙突をたよりに進むと銭湯の敷地と言うか廃材を積んだり自宅部分の玄関に出てしまいこれは流石に通行禁止でしょうと思いきや、おきもと湯入り口と書いてあったり入浴目的でも無い近隣住民も通り抜けに使っているので良いのか。釜場の前を通過すると薪で沸かしているのが良くわかる、正面に廻ると隣はフェンスで仕切った露天の駐車場で左手男湯側隣には現在９階建てのマンション建設中。ネットで見たら元は露天の駐車場だったようなので景色がかなり変わりそうです。

　がっしりとした塀に囲まれた社殿造り木造銭湯ですが屋根がスレート瓦、旧来の日本瓦は高いのだろうね、補修の際に瓦に色を塗ってる風呂屋を見かけた事あるし。入り口部分の千鳥破風も微妙にアールを描いていますがむくり破風と呼ぶほどでもない、雨どいも板金職人が銅板で叩いた一点物の様な造形なのですが色を塗ってあるので樹脂製にも見えるし、こう言う雨どいも市販しているのだろうか。

　左手の男湯へスムーズに動く半自動の引き戸を開けて入場、玄関廻りとか最新の建材を使ってリフォームした感じですが番台と仕切りは元のままらしい。低い番台に座った女将さんに回数券を渡す、１６時４０分と早い時刻なので近隣の常連老人で賑わっている。高天井は格天井だったかもしれませんがリフォームの際に板で塞いでいる、浴室側壁面タイルに枠が作ってあるので何か装飾が入っているのでしょうが告知ポスターが多数貼られているので見えず。現状は周囲に高い建物が無いので上段の窓から光が差し込んで明るいです、前庭も健在ですがコレはマンション出来たら波板で目隠しするのだろうな。

　トイレは外壁側浴室との仕切り付近で扉を開けると一旦濡れ縁に出て外壁側に増設された個室に入るのですがこれもマンション完成で目隠しされそう、和式を改造したらしい小さ目の個室に古い洋式便器ですがちゃんとシャワートイレになっている。ロッカーは島と外壁側にあるので外壁側を使用、島ロッカーは高さが無いので老人に人気。浴室へ、島カラン１列でカランは仕切り側から７－６－６－３、外壁側手前に立ちシャワー１とくすり湯浴槽。ケロリン桶と腰掛を持って島カランに陣取る、カランは日の丸扇刻印のレバー式ね。気温が低いのに雪駄で来たので足指が冷たくなっていても安心なカランのぬる湯、と言うよりもこうも寒いと温度低過ぎなんじゃ？老人が多い時間帯だからだろうけど。

　奥の浴槽は仕切り側が深槽で外壁側は広くて中央外壁側が浅く仕切り側が深い３段構造、仕切り側からボタン式の１点ボディジェット・２点ジェット出っ放しの座風呂と浅槽にボタン式の２点ジェット。ボタンにする・しないの判断基準は何なんだ？先ずは空いていた１点ボディジェットへ、流石に体が冷えていたのでぬる湯でも最初は辛くてジェットを使用せずに浸かってからジェット起動！強くて長いのですがお湯がぬるいので全然温まらない、２セット目はやらずにそのまま浸かり続けていたら汗が出てきたので上がって体を洗う。

　シャンプー類の備え置きは出入口両側に２セットあり、仕切りの壁には海水魚のチップタイル画があるのでそれを眺めつつゴシゴシ。壁画は２０１７．１１三保松原と書かれたスッキリとしたペンキ絵が。外壁側のくすり湯浴槽が空いたので入ってみる、通常くすり湯はぬる湯なんですが４０度位あってやっと温まる事が出来る、玉露の湯とか言う入浴剤でしたが大量に入ってなかったのでほとんど気にならない。浅槽のボタン式ジェットを試してから深槽へ移動したら体が温まったのかお湯が熱くなってきたのかで良く温まる事が出来て助かり。立ちシャワーは中央に頭からと左右に下半身用と言う朝顔が３つと言う見た事も無い仕様でして水栓を２つ廻して頭部と下半身と言うより肩にシャワーを浴びて上がる。帰りは蛇行した道をそのまま都心方向へ進んでみましたが、この界隈高い建物が無いので舎人ライナーと平行しているのが分って迷わないです。


おきもと湯
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