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藤の湯 (世田谷区玉川台) [東京都世田谷区の銭湯]

 世田谷湯屋めぐりと言う2018年のスタンプラリー、既に世田谷区内の銭湯は全て最低2回は入っている上に近いのであまり頑張る気がせず週末は昭島市やら北区の風呂屋に行ってしまった。しかしそんな余裕こいてると全然進まない、入ってスタンプ貰うだけなら夜遅い時間に行っても良いのですが、日中の光の中で写真を撮りたいなとか思っていると平日は大変。何よりも過去のスタンプラリーで楽勝ムードを感じさせてくれた世田谷区南東部の風呂屋がほとんど廃業してしまい、仕事帰りにスタンプを貰う為にかなり遠征しなければならない事に今更ながら気が付きました。

 月曜日は18時半に帰宅後原付で環八へ何処に行こうか?と考えつつも日が暮れてきたので瀬田交差点五差路の藤の湯へ、ファミリーマート脇に入れば良いのですが住宅地側から廻って少し迷ってしまった。昔はコンクリート煙突が良い目印になっていたのが今ではガスになったからかステンレス製の小さな煙突ですからね、脇の路地を原付を押して抜けて正面へ。ただ大きいだけではない立派な唐破風がありその下が土間のフロントになっているのがここ藤の湯の面白いところ。
煙突
 唐破風の上には波の形をした鬼瓦もあり、葛飾区の寿湯の大黒天や国分寺市の孫の湯にあった鳩に並ぶユニークさ、火除けの意味が有るのでしょうね。入り口前に原付を停めて右手の引き戸を開けて入場、土間にせり出してフロントと言うよりも帳場みたいなフロントにいる女将さんに回数券を渡し、スタンプを貰いスマホのスタンプラリーまでやると忙しくてじっくり観察も出来ない。常連さんが土間のベンチに座って寛いでいるしね、本当はフロント周辺に色々と装飾が有るのに。


波型の瓦
 土間が有るのに下足ロッカーは上がった先にあるので雪駄を仕舞い引き戸を開けて入場、外見は立派な社殿造り銭湯なのですが内装のコンセプトは地方の温泉旅館の大浴場風。天井からは古民家で吊るしてある格子状の物まで下がっており、外壁側壁面には版画の作品が多数。フクロウがマスコットなのかフクロウ関係の工芸品も多数ある。トイレは木戸を開けた先に洋式便器、昨今の節水タイプの逆を行く便器全体に水を貯めるタイプ。
全景
 浴室へ、島カラン1列でカランは仕切り側から4-6-6-6、立ちシャワー無し。高天井はまるで軽量鉄骨の浴室のように湯気抜き窓の上側がカマボコ型にゆるいアールを描いている、ケロリン桶と腰掛を持って島カランに陣取る、カランは日の丸扇刻印のボタン式。全身をしっかりと拭ってから浴槽へ、奥側が通常の浴槽で仕切り側に天井に東屋のある檜風呂。週末なら檜風呂が大人気ですが平日の19時過ぎはガラガラなのでしばらくのびる。

 しかし檜風呂はぬる湯で果てしなく入浴し続ける事が出来るのですがあまり温まらないので白湯へ移動、仕切り側が座風呂の深槽で外壁側が浅槽、浅槽は奥側壁面に湯口があり激しく噴出している。浅槽に入っていると壁面の菖蒲を描いたタイル画が気になります、普通に白い平滑な時期に菖蒲の画を描いているのではなく、少々ザラっとした陶板に凹凸で菖蒲を描いてある。焼き物は詳しくないのでちょっと民芸調なのは何処産だろうかと思い帰りに聞いたら有田焼だそう、有田焼と言えば細密な彩色が有名なのにこんな素朴な作風も有るのは知りませんでした。

 上がって体を洗う、シャンプー類の備え置きは有るのですがアカスリタオルとの相性が良くないフォームタイプなので持参した石鹸を使う。改めて檜風呂へ、ペンキ絵は無く壁面は板張りと上部は柱風に角材が組んであり何処までも民芸調。立ちシャワーが無いのでカランでお湯を浴びて上がる、20時前と言う時刻なので相客は案外と若い人が中心。服を着て出るとフロント前のお客も全員帰っていて、誰もいないとまたそれで格好良いロビーです。
入り口のオブジェ

藤の湯
http://www.1010.or.jp/map/item/item-cnt-509
https://www.setagaya1010.tokyo/guide/fuji-no-yu/
http://www.kt.rim.or.jp/~tsukasa/sento/Diary/tokyo/setagaya/fujinoyu.htm
http://www5e.biglobe.ne.jp/~wadyfarm/setagaya46a.html


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