SSブログ

孫の湯 (国分寺市東恋ケ窪) [東京都多摩地区の銭湯]

 6月2日に行ったら臨時休業だった孫の湯、その時は流れで昭島市の三光湯まで行ってそれまでは遠過ぎると思い込んでいた立川方面が案外と近いのが判明した事はお値打ちの出来事でした。その2週間後に改めて孫の湯、気温が低過ぎてあまり遠くに行く気力が無かっただけですが国分寺を遠くないと感じる感覚はどうだろうか?旧甲州街道から武蔵境通りと東八道路を経由して国分寺街道に入り、連雀通りを左折して西武多摩湖線の踏切を越えると左手に煙突が見えてきます。
目立つ煙突
 煙突を頼りに進むと目的地、運悪くも弱い雨が降り出したので向かって左手コインランドリー前の木陰に原付を停める。右手敷地内に飲食店群と左手路地を挟んで隣に肉屋と自転車屋が有りますが全て営業していない風、右手奥の焼鳥屋は店内の片付けをやっていましたが営業は不明。堂々たる社殿造り銭湯で屋根に唐破風と入り口上には巨大な千鳥破風、のし瓦の上には瓦製の鳩が左右に二羽ずつと中央にも何羽かとまっていて葛飾区の第四富士の湯で見た七福神の瓦よりもレアかな。
鳩型の瓦


 その巨大な唐破風の下は広大なタタキなんだけれども奥に傘ロッカーが無いのを良い事に常連さんが駐輪場代わりに使っている、その傘ロッカーは左右にそれぞれあり、花王石鹼の暖簾が裏返しなのが何とも。左手の下足入れに雪駄を仕舞い引き戸を開けて入場、低い番台越しに女湯がまる見えです。女将さんに回数券を渡すとこちらの身長を見つつ最上段のロッカーキーをくれる、こんな駅の遠い風呂屋でロッカーキーのフロント管理は珍しい。
駐輪場扱い
 そのロッカーは男女とも道路側だけにあるので女将さん越しに女湯の客が見えるのが嬉しいやら困るやら、常連客の中には鍵のやり取りが煩わしいのか脱衣籠を使う人も多いので入り口前に脱衣籠が積み上げてある。脱衣場は広大なタタキ同様の格天井で格子の枠が大きいながらも折り上げになっている、広い脱衣場の中央にテーブルと椅子があるだけの殺風景感は武蔵野市の三谷湯みたい。浴室側には「大入」の額が大量に並んでいて男女境には18歳未満禁止と書かれた広告看板も、そう言えば週末の夕方定番な子連れ入浴客がいない。

 重い木製の引き戸を開けて通常の倍近い幅の濡れ縁に出ると築山や庭園は無いものの大きな庭石にヤマモミジがあるので晩秋に来れば良い雰囲気かな?浴室部分の外側には所謂どぶがあり公道側突き当りにはトイレ、廻さないノブをただ引いて開けると段のある和式便器なので座りション、日が長い時分なので灯りを点けずとも用を足す事が出来ましたが日暮れ後はどうだろうか?スイッチの場所が判らなかったし。

 重い木の引き戸を開けて浴室へ、もう圧倒的な巨岩の築山とその上に積まれた溶岩。埼玉県和光市の浩乃湯も岩が積みあがっていたっけ、と言うより富士山の溶岩が浴室壁面に積みあがっている風呂屋はそう珍しくもありませんが量が多過ぎる。改めて島カランは1列でカランは外壁側から7-6-1-6-2、外壁側手前に立ちシャワー1。島カランにはシャワーが無く島の四方の内左右に6つずつと奥側に1つカランが有るのが珍しい、家庭用タイプの桶と腰掛を持って外壁側カランに陣取る、カランは和栗のボタン式で桶は以前木桶だったらしい。

 全身をざっと流して奥ではなく仕切り沿いの浴槽へ、手前側が奥側に向いた2点ジェットが2つある浅槽で奥側がバイブラの深槽、深いと言っても20センチも違わないけど。そのバイブラ浴槽で常連さんがいきなり潜ったのにはビックリした、水風呂で潜る人はいるがお湯の浴槽では珍しい。浴槽の縁を養生テープで簡単に補修してあるのが気になる、男女の境には電灯式灯籠がありますが以前には石の五重塔が建っていたらしい。お湯は連日の暑さに対応したのかぬるめですが本日は梅雨寒なので熱い方が嬉しいかな、浴槽でノビていると目線に入って来るのはどうしても溶岩なので何か軽井沢の鬼押し出しで風呂に入っている気分になる。

 上がって体を洗う、シャンプー類の備え置きは無し。床のパールなタイルとカラン廻りのオレンジ色のタイルは平成の初めころ新調したのかね、全般的に古びていますがカランのお湯は浴槽位には熱かった。今度は浅槽の2点ジェットへ、お湯がぬるいんで果てしなく入っていられる。ジェットの位置だとどうしても正面に溶岩の山が来るので本当に鬼押し出しで風呂に入っている気分になるわ。

 上がってもまだ明るいのがありがたい、帰りの国分寺街道沿いに国分寺市内にもう一軒だけ残っている桃の湯も発見。引き続き弱い雨が降っていたのも23区内に入ったら止んで助かり、しかし今日は寒過ぎで帰るまでに体がすっかりと冷えてしまいました。1時間以内で行く事が出来る風呂屋は大体行き尽しているから仕方ないんだけれども。
臨時休業の日に撮影

孫の湯
http://www.1010.or.jp/map/item/item-cnt-663
http://www.kt.rim.or.jp/~tsukasa/sento/Diary/tokyo/City/magono.htm
http://www5e.biglobe.ne.jp/~wadyfarm/kokubunji1.html
http://furoyanoentotsu.com/magonoyu_kokubunji20120303.html


nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。