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佐野市郷土博物館 (栃木県佐野市大橋町) [郷土博物館]

 あしかがフラワーパークに藤の写真を撮りに佐野へ、しかし今回の狙いは夜の部ですので17時半まで何をして時間を潰すか?佐野厄除け大師に行ったり佐野ラーメン食べておばな湯入ったりもしましたが、周辺地図を検索するとすぐ近くに郷土博物館がありますね。郷土博物館は見つけ次第時間が許す限り寄る事にしているので早速行ってみよう。

 県道7号線を67号線の角に向かって進むと左手に建物が見えるのでぐるっと廻って正面へ、敷地内に髭を蓄えた人物の銅像があり誰?屋外展示の箱馬車や高瀬舟を見つつ入場、無人かと思いきや右手の事務所から職員が出て来て無料で見て良いとか。ここまで誰も来ない施設に日曜日に詰めているのも辛そう。
田中正造像


 正面の常設に入ると田中正造コーナーでして、外の銅像も田中正造だったのか。田中正造と言えば中学校だったか?国語の教科書に簡単な伝記が載っていたので馴染みは有るのですが、足尾銅山の話だから足尾の人かと思ったらそうでもない、佐野市出身でちょっとビックリした。因みに展示は動線からして反時計回りかと思いきやいきなり葬儀の記録になるので時計回りと思い至った次第、壮年期までは髭を延ばしていなかったなとか新約聖書への傾倒ぶりが印象的です。

 奥の常設展示は例によって土器や埴輪から、日本中大体何処からも出るもんだね。佐野と言えばラーメンじゃなくて窯業だったそうで古代の窯業遺跡の模型展示、釜の炉温が上がらないのでレンガ?を積んでドンドン狭くしていったプロセスを検証しているのが面白い。近世では唐突に難破した南蛮船から取り外した装飾用エラスムス像が置いてあったり、佐野氏とか佐野城とか言われると都民としては流石にピンと来ない過ぎる。田中正造と並び朝鮮独立党の金玉均と交流のあった須永元の展示が案外充実しているので、19世紀末の朝鮮独立運動に興味のある向きは行ってみるべきかな。

 常設の奥は産業コーナーで連休前だからか?端午の節句の大きな幟が展示してある。主要産業は際物ですって、樋口一葉の「たけくらべ」でとんまの三五郎が定職に就かず際物を商っていたなんて下りがあったような。際物とは羽子板とかひな人形と言った季節で売れる物ね、それでひな人形の制作過程が展示してあるのを見て中身は案外粗末なんだなと。頭部は木の削り粉を糊で練った樹脂製と言うのは昔何かで読んだような?

 誰も来ないの?と言う位に無人でしたが日曜日の郷土博物館はそんなものか、ただ田中正造に関する展示は人となりを表す様な物が沢山有ったので研究している人には良いんじゃないかな?すぐ近くの佐野厄除け大師に田中正造の墓が有るのでセットで廻ると楽しいかなと。
於佐野厄除け大師

佐野市郷土博物館
http://www.city.sano.lg.jp/city-museum/


タグ:佐野 佐野市
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