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鹿島湯 (さいたま市南区別所) [埼玉県の銭湯]

 日曜日に中山道を北上して大宮の氷川神社へ、道中戸田と浦和で国道沿いに風呂屋を何軒か見つけたので帰りに寄ってやろうと。神社裏手にある県立歴史と民族の博物館を16時半の閉館時刻まで見学してそれから混んだ市街を抜けて17号線を上る、日曜夕方の上り車線なのでガラガラです。県庁前交差点を過ぎて別所三丁目の交差点で見事なコンクリート煙突が見えるので右折して正面へ廻り込む、入り口にある営業中のペナントが裏返っていたので休み?と思ったけれども自転車が何台も停まっているので営業しているっぽい。
煙突
 店名入りの煙突が立派ですが躯体は社殿造りではない切妻屋根で古い建物でも無さそう、それでも入り口部分の千鳥破風には鬼瓦部分に鹿島湯のロゴが入っていたりと凝っている。前庭があったのかもしれない部分は向かって左手がコインランドリーで右手は来客用駐車場になっている、コインランドリー前に原付を乗り捨てるけど日曜夕方にまさか駐車監視員も来まいて。
鬼瓦


 手動の引き戸を開けるとフロントスペースなんだけれどもフロント改造ではなく脱衣場の男女の仕切りを取り払って三等分する様に簡単な間仕切りを入れただけと言うか、左手の下足入れに雪駄をしまい板の間に上がる、右手には何故か洗面台。板の間の一番奥にご主人がいるんだけれども、一番奥と言うレイアウトが珍しくてフロントと言うよりはただそこにいる風で昨年行った京都の柳湯みたいです。
入り口
 ご主人に430円払って入り口真上にあるテレビの大相撲中継をちょっと見てから左手の男湯へ、外壁側ロッカーオンリーでフロントとの簡易仕切りに側脱衣籠も有り。中央にベンチ、コンパクトながら天井は折上げ格天井。真西を向いているので夕日が射し込んでカーテンを閉めてある、トイレは外壁側で60センチ四方ほどの小さな個室に和式便器が斜めに配置してある為座りションを強いられる、ロッカーには日活映画のポスターやら浦和レッズやらが貼ってあるね。

 浴室へ、島カラン1列でカランは6-6-6-6、なんですが外壁側手前のカランは壊れて使えない立ちシャワーの下になっておりシャワーの無い島カランでは両端のカランに三角形の鏡が無い、仕切り側一番奥はカラン跡で蓋から配管が何処かへ伸びているので実質は5-6-6-5かな?ケロリン桶と腰掛を持って島カランに陣取る、カランは和栗のボタン式ね。

 シャワーが有るのは仕切り側だけで島カランどころか外壁側もシャワーが無いですね、全身をざっと流して足元を見ると床タイルは最近は珍しくなった真っ白い六角形の亀甲型で良いなあコレ、好きなんだよね。浴槽は仕切り側が小さなぬる湯のくすり湯で中央が片方だけ2点ジェットの座風呂になっている深槽と外壁側に浴槽中央部分がバイブラになっている浅槽、最初は座風呂に入ると隣のくすり湯の臭いが強いのでお湯が混じっているのかと思った。

 汗が出るまで頑張ってから上がって体を洗う、シャンプー類の備え置きは無し。今度は浅槽へ、横浜市内の銭湯の様に板に直接描いたペンキ絵は20171028と書かれた富士の画で、外の入り口付近に田中みずき女史のインタビュー記事が貼ってあったので彼女の作品だろうか?ペンキ絵外壁側には浦和レッズのユニフォーム姿の人物が数名砂浜でサッカーに興じる絵もあり、仕切り側には幅一杯を使って章仙画九谷焼のタイル絵巻で松と桜に木橋の風景が描いてある。

 立ちシャワーが完全に壊れているので仕切り側カランのシャワーを浴びて上がる。帰路は戸田橋を越えると良く来る浮間舟渡でほっとする、このまま中山道を上り巣鴨から西麻布方面に行こうかとか思ったけど環八で帰るのが早いし近道でした。そんなに古い施設でもないらしいのですが細かいパーツがマニア心をくすぐる良い伝統型銭湯です。
全景

鹿島湯
https://www.saiyoku.jp/id-1/107/
http://furoyanoentotsu.com/kashimayu_urawa20100801.html


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